2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

茶庭 23 小堀遠州その8

茶庭 23 小堀遠州その8 桂離宮と小堀遠州 森蘊は、遠州が桂離宮の作者である可能性について、a記録上、b意匠上、c政治的背景、d時問的余裕、e親王自作の公算、という視点から考察している。 a記録上 記録には、「親王白身の現場指導であることを暗示…

江戸時代の椿 その12

江戸時代の椿 その12 ★1790年代(寛政年間) 『来禽図彙』『津可呂の奥』の山茶、椿 ・『来禽図彙』 『来禽図彙』は、北尾政美によって描かれ寛政二~三年(1790~91)頃刊行された。実物はもちろん、写本等も見ていないが『樹木図説』に、「〔来禽図彙…

茶庭 22 小堀遠州その7

茶庭 22 小堀遠州その7 小堀遠州と茶花 その2 ・遠州の好みの茶花 小堀遠州茶会記に登場した花は、38種ほどある。現在使われている茶花に比べると意外に少ないと感じた。最も多く使われたのがスイセン(78回)、次いでウメ(56回)、ツバキ(30回)、サ…