2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸時代の椿 その6

江戸時代の椿 その6 ★1710年代(宝永~正徳~享保年間) 『増補地錦抄』『廻国奇観』『和漢三才図会』『広益地錦抄』の椿、海石榴 ・『増補地錦抄』 宝永七年(1710)、『増補地錦抄』が伊藤伊兵衛(政武)により刊行された。この書には、「卜伴椿・頳…

茶庭 14 古田織部その5

茶庭 14 古田織部その5 織部の植栽について 織部が利休以後の茶の湯で、一世を風靡したことは確かである。そのことを含めて、織部の路地については、田中正大が『日本の庭園』で詳しく述べている。田中は、織部らしい特徴、すなわち、敷松葉、切石、織部燈…

江戸時代の椿 その5

江戸時代の椿 その5 「ツバキ」の語源 これまでに、江戸時代に入ってからの百年間に書かれた、ツバキに関する資料を紹介した。紹介するにあたっては、なるべく誤解の生じないよう、また、先入観を持たれないようにと心がけたつもりである。しかし、私がここ…