2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『花譜』の植物名

『花譜』の植物名 『花譜』の植物名を記されている順に示す。資料として、国立国会図書館デジタルコレクションおよび中村学園貝原益軒アーカイブに記されている『花譜』関連書、『牧野新日本植物図鑑』、『樹木大図説』などを使用する。 「梅」は、ウメ(バ…

十七世紀の園芸植物分類

十七世紀の園芸植物分類 植物名を知る 花材や茶花の名前をどのようにして知ったのか。現代であれば、植物図鑑やインターネットで容易に調べることができる。十六世紀に生きた人たちは、わかりやすい植物図鑑や書籍を見ることはできなかった。植物の名は、周…

2 植栽

2 植栽 2-1 植栽(移植)時期 山野草の栽培する上で最も必要なのは、山野草の生態を知ることです。いつ芽を出し、生育して蕾を持ち開花、そして枯れて消えるか。山野草の露地植えが難しい理由の一つは、いつ芽が出るかという正確な情報が少ないことです…

十六世紀の植物名について3 初見の検討

十六世紀の植物名について3 ・蜜柑 ミカン(ミカン科)・・・総称名・・・ミカンの初見→看聞御記1419年 ・鼠尾草 ミソハギ(ミソハギ科)・・・種名・・・ミソハギの初見→本草和名918年頃 ・茗荷 ミョウガ(ショウガ科)・・・種名・・・ミョウガの初見→本…

十六世紀の植物名について2

十六世紀の植物名について2 十六世紀の植物として300程の名前をあげたが、選び方によって300以上になる。ここでは、花材や茶花として使用されないと思われる植物(和布ワカメなど)は除いている。 また、知識不足で読めない漢字や現代名を確定できない植物…