江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)345
限界を知る二月十七日から十八日
昭和二十年二月十七日清沢洌が海軍全滅を推測
朝日新聞は「敵有力機動部隊 近海に出現」「関東、静岡各飛行場を 艦載機波状攻撃」と緊迫した状況を報告。
二面は、「省線乗車券売止 定期券者や”通勤証明”は認める 当分の間一般人は禁足」と自粛を呼びかけている。
「今日も艦載機来襲。午後二時頃に至る。機動部隊が来てどうにもならない。海軍が全滅したことを知るべし」と、清沢洌は述べている。
十八日の朝日新聞は「硫黄島の守備部隊奮戦」とあるが戦果の報告がない。
二面に朝日新聞は久しぶりの芸能記事、「大曲観世能舞台で都民慰安能『放下僧・鬼界島』など二十日から三日間開催」とある。
古川ロッパは、「夜半敵機頭上通過と来ては全く快眠出来ない。八時半頃起きる。壕内に一夜を明した子供ら食事中。新聞の戦果を見る。苦しい苦しい。『読売報知』の如きは、『本土再侵襲は必至、敵機動部隊一応後退か』と、何っちの新聞だか分らない標題を揚げてゐる。くさくさしちまふ」と、日本軍に対しての不満を、真実を伝えられない新聞に当たっている。