茶花と花材の植物名その11

茶花と花材の植物名その11
ツユクサツユクサ科)・・・種名・・・ツユクサの初見→万葉集785年前
露草=ツユクサ・・・『天王寺屋会記』1549年(天正十年)に記される。
鴨跖草=ツユクサ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
竹花菜=ツユクサ・・・『挿花千筋の麓』1768年(明和五年)に記される。
 
ツリガネニンジン(キキョウ科)・・・種名・・・ツリガネニンジンの初見→日葡辞書1603~4年
沙参(つりかねくさ)=ツリガネニンジン?・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
ツリフネソウ(ツリフネソウ科)・・・種名・・・ツリフネソウの初見→ 諸禽万益集1717年
つりふね草=ツリフネソウ・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。
 
ツルウメモドキニシキギ科)・・・種名・・・ツルウメモドキの初見→大和本草1709年
江戸梅梧=えどうめもどき=ツルウメモドキ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
石蕗=ツルウメモドキ・・・『甲陽生花百瓶図』1774年(安永三年)に記される。
つるうめもど紀=ツルウメモドキ・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。
蔓真弓=ツルウメモドキ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)
 
ツワブキ(キク科)・・・種名・・・ツワブキの初見→出雲風土記733年
つわ=ツワブキ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
橐吾=ツワブキ・・・『攅花雑録』1757年(宝暦七年)に記される。
石菜=ツワブキ・・・『小篠二葉伝』1787年天明七年)に記される。
つはふき=ツワブキ・・・『挿花四季枝折』1794年(寛政五年)に記される。
通和=ツワブキ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)
 
テイカカズラキョウチクトウ科)・・・種名・・・テイカカズラの初見→古事記712年
絡石=テイカカズラ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
テッセンキンポウゲ科)・・・種名・・・テッセンの初見→文明本節用集1500年頃
テツセン花=テッセン・・・『松屋会記』1631年(寛永八年)に記される。
鐵線花=テッセン・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
てつ仙=てつせん=テッセン・・・『古今茶道全書』1693年(元禄六年)に記される。
纒枝牡丹=テッセン・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
鉄仙=テッセン・・・『甲陽生花百瓶図』1774年(安永三年)に記される。
 
テマリバナスイカズラ科)・・・園芸品種
天まり=テマリバナ・・・『有楽亭茶湯日記』1613年(慶長十八年)に記される。
手鞠花=テマリバナ・・・『立花大全』1683年(天和三年)に記される。
毬花=テマリバナ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
てまり=大てまり=テマリバナ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
粉圑花=玉繡花=テマリバナ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
大手まり=テマリバナ・・・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。
 
デンジソウ(デンジソウ科)・・・デンジソウの初見→訓蒙図彙1666年
田字草=デンジソウ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。
 
テンナンショウサトイモ科)・・・総称名
天南星=テンナンショウ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
テンニンギク(キク科)・・・種名
天人菊=テンニンギク・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。
 
トウオオバコ(オオバコ科)・・・種名
唐車前=芣苡=トウオオバコ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
       
トウゴマトウダイグサ科)・・・種名
萆麻=トウゴマ・・・『砂鉢生花傳』1773年(安永二年)に記される。
 
トウツバキ(ツバキ科)・・・種名
唐椿=トウツバキ・・・『抛入花薄』1767年(明和四年)に記される。
 
トウモロコシマメ科)・・・種名・・・トウモロコシの初見→ラホ日辞典1595年
なんばんきび=トウモロコシ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
唐黍=玉蜀黍=芻黍=トウモロコシ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
トクサ(トクサ科)・・・種名・・・の初見→令義解833年
きなる水くさ=トクサ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
木賊=トクサ・・・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。
とくさ=トクサ・・・『甲陽生花百瓶図』1774年(安永三年)に記される。
 
ドクダミドクダミ科)・・・種名・・・ドクダミの初見→和爾雅1694年
どくたみ=ドクダミ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
トコナツナデシコ科)・・・園芸品種・・・トコナツの初見→源氏物語1007年頃
とこなつ=トコナツ・・・『立華道知邊大成』1720年(享保五年)に記される。
 
トチノキトチノキ科)・・・種名・・・トチノキの初見→新撰字鏡900年頃
とち=トチノキ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
トベラトベラ科)・・・種名・・・トベラの初見→日葡辞書1603~4年
海桐花=トベラ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。
山礬=トベラ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
トラノオ・・・総称名
虎の尾=トラノオ・・・『金森宗和茶書』1654年(承応三年)に記される。
 
トリカブトキンポウゲ科)・・・種名・・・トリカブトの初見→訓蒙図彙1666年
花蔓=トリカブト・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
芨葟(とりかぶと)=トリカブト・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
花づる=トリカブト・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
鳥頭=トリカブト・・・『挿花千筋の麓』1768年(明和五年)に記される。
草鳥頭=トリカブト・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
雙鸞菊=トリカブト・・・『挿花四季枝折』1794年(寛政五年)に記される。
 
トロロアオイ(アオイ科)・・・種名・・・トロロアオイの初見→毛吹草1645年
黄蜀葵=トロロアオイ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
 
ナギ(マキ科)・・・種名・・・ナギの初見→日本書紀720年
なぎ=ナギ・・・『学恵茶湯志』1717年享保二年)に記される。
 
ナシバラ科)・・・種名・・・ナシの初見→日本書紀720年
なし=梨花=ナシ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
玉乳=鵞梨=ナシ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
ナツズイセンヒガンバナ科)・・・種名・・・ナツズイセンの初見→本草名物付録1672年?
水仙ナツズイセン・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
なつ水仙ナツズイセン・・・『挿花千筋の麓』1768年(明和五年)に記される。
鉄色箭=ナツズイセン・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
ナツツバキ(ツバキ科)・・・種名・・・ナツツバキの初見→草花魚貝虫類写生1669年
沙羅双樹=ナツツバキ・・・『立花大全』1683年(天和三年)に記される。
シヤラ=ナツツバキ・・・『御茶之湯記』1718年(享保三年)に記される。
 
ナツハゼツツジ科)・・・種名・・・ナツハゼの初見→諸国産物帳1735~40年
夏ハシ=ナツハゼ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
なつはぜ=ナツハゼ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
夏黄櫨乳=ナツハゼ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
ナツフジマメ科)・・・種名
なつ藤=ナツフジ・・・『小篠二葉伝』1787年天明七年)に記される。
 
ナツメバラ科)・・・種名・・・ナツメの初見→万葉集785年前
棗=ナツメ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
ナデシコナデシコ科)・・・総称名・・・ナデシコの初見→万葉集785年前
なでしこ=ナデシコ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
(瞿)麥=ナデシコ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
撫子=ナデシコ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
瞿麥=日暮し草=袖むれ草=ナデシコ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
ナナカマドバラ科)・・・種名・・・ナナカマドの初見→松平大和守日記1664年
七かまど=ナナカマド・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
ナナカマド=ナナカマド・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
 
ナベナマツムシソウ科)・・・種名
続断=ナベナ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
ナルコユリユリ科)・・・種名・・・ナルコユリの初見→和爾雅1694年
黄精=おほゑみ=あふし=ナルコユリ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。