茶花と花材の植物名その14

茶花と花材の植物名その14 
 
フクジュソウキンポウゲ科)・・・種名・・・フクジュソウの初見→毛吹草1645年 
ふくつく草=フクジュソウ・・・『小堀遠州茶会記集成』1627年(寛永四年)に記される。 
福寿草フクジュソウ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 
ふく寿草=ふくいく草=元旦草=フクジュソウ・・・『古今茶道全書』1693年(元禄六年)に記される。 
報春草=フクジュソウ・・・『源氏活花記』1765年(明和二年)に記される。 
青陽草=フクジュソウ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 
側金戔花=せいやうきく=フクジュソウ・・・『古流挿花湖月抄』1790年(寛政二年)に記される。   
歳菊=フクジュソウ・・・『挿花四季枝折』1794年(寛政五年)に記される。 
 
フジマメ科)・・・種名・・・フジの初見→古事記712年 
藤=フジ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。 
ふぢ=フジ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。 
紫藤=招豆藤=珠藤花=二季草=松見草=フジ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。   
藤葛=フジ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 
 
フシグロセンノウナデシコ科)・・・種名 
節黒=フシグロセンノウ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。 
ふしくろ=フシグロセンノウ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 
 
フジナデシコ
ナデシコ科)・・・種名・・・フジナデシコの初見→池坊専応口伝1542年 
富士撫子=フジナデシコ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。 
藤なでしこ=フジナデシコ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。 
富牛麥=フジナデシコ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 
 
フジバカマ(キク科)・・・種名・・・フジバカマの初見→万葉集785年前 
藤はかま=フジバカマ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。 
らんさう=フジバカマ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 
ふちぱかま=フジバカマ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。 
藤袴=フジバカマ・・・『古今茶道全書』1693年(元禄六年)に記される。 
蘭草=フジバカマ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。  
 
フタリシズカ(センリョウ科)・・・種名・・・フタリシズカの初見→和漢三才図会1713年? 
ふたり志つか=フタリシズカ・・・『古流生花四季百瓶図』1778年(安永七年)に記される。 
 
ブッソウゲアオイ科)・・・種名・・・ブッソウゲの初見→新撰類聚往来1500年頃 
仏桑花=ブッソウゲ・・・『古流生花四季百瓶図』1778年(安永七年)に記される。 
仏相花=ブッソウゲ・・・『小篠二葉伝』1787年天明七年)に記される。 
 
フトイ(カヤツリグサ科)・・・種名 
つくも=三稜=江浦草=丸すけ=莞草=フトイ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。   
天望草=つくも草=フトイ・・・『抛入花薄』1767年(明和四年)に記される。 
江蒲=フトイ・・・『挿花千筋の麓』1768年(明和五年)に記される。 
ふとゐ=フトイ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 
太藺=フトイ・・・『活花圖大成』1789年(寛政元年)に記される。 
九十九草=フトイ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年) 
 
フヨウアオイ科)・・・種名・・・の初見→塵袋1281年 
ふよふ=フヨウ・・・『山科家礼記』1488年(長享二年)に記される。 
芙蓉=フヨウ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。 
黄ハチス=フヨウ・・・『立花初心抄』1675年(延宝三年)に記される。 
 
ヘチマ(ウリ科)・・・種名・・・ヘチマの初見→ラホ日辞典1595年 
へちまの花=ヘチマ・・・『天王寺屋会記』1581年(天正九年)に記される。 
糸瓜=ヘチマ・・・『挿花千筋の麓』1768年(明和五年)に記される。 
 
ベニバナ(キク科)・・・種名・・・ヘニバナの初見→小右記999年 
紅花=ベニバナ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 
紅藍花=すえつむ花=ベニバナ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 
 
ベンケイソウ(ベンケイソウ科)・・・種名・・・ベンケイソウの初見→本草綱目品目1672年?  
景天=ベンケイソウ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 
 
ホウオウチク(イネ科)・・・種名 
鳳凰竹=ホウオウチク・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。 
 
ホウコグサ(キク科)・・・種名・・・ハハコグサの初見→文徳実録850年 
ハハコ草=ホウコグサ・・・『槐記』1733年(享保十八年)に記される。 
 
ホウセンカ(ツリフネソウ科)・・・種名・・・ホウセンカの初見→撮壌集1454年 
ほうせん花=ホウセンカ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。 
ホンせウ草=ホウセンカ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。 
鳳仙花=ホウセンカ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 
 
ホウチャクソウユリ科)・・・種名・・・ホウチャクソウの初見→喜卉園隋筆1751年頃 
宝釋艸=ホウチャクソウ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。 
 
ホオズキ(ナス科)・・・種名・・・ホオズキの初見→新撰字鏡900年頃 
ほうづき=ホオズキ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。 
枝酸漿=ホオズキ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 
愛宕鬼灯=ホオズキ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。 
燈籠草=紅姑娘=絡神珠=ぬかつき・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 
鬼灯=ホオズキ・・・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。 
 
ホオノキモクレン科)・・・種名・・・ホオノキの初見→万葉集785年前 
ほうの木=ホオノキ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 
朴葉=ホオノキ・・・『立花大全』1683年(天和三年)に記される。 
厚朴=ホオノキ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。 
 
ボケバラ科)・・・種名・・・ボケの初見→本草和名918年頃 
ぼけ=ボケ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。 
木瓜=ボケ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 
 
ホソバタブクスノキ科)・・・種名 
青樫=ホソバタブ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 
青かし=ホソバタブ・・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。 
 
ホタルソウ(セリ科)・・・種名 
樟芽菜=ホタル草=ホタルソウ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。 
 
ホタルブクロ(キキョウ科)・・・種名・・・ホタルブクロの初見→絵本福寿草1755年 
釣鐘草=つりがねさう=ホタルブクロ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 
燈籠草=ホタルブクロ・・・『抛入花薄』1767年(明和四年)に記される。 
 
ボタン(ボタン科)・・・種名・・・ボタンの初見→蜻蛉日記971年 
ぼたん=ボタン・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。 
牡丹=ボタン・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。 
芍薬=百両金=國色=酔西施=ふかみ草=はつか草=てるほ草=ボタン・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 
花王=ボタン・・・『古流挿花湖月抄』1790年(寛政二年)に記される。 
 
ホトトギスユリ科)・・・種名・・・ホトトギスの初見→花壇綱目1664年 
蜀魂草=ホトトギス・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 
杜鵑草=ホトトギス・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 
ほととぎす=ホトトギス・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。 
 
マキ(マツ科)・・・種名・・・マキの初見→コウヤマキの初見→松平大和守日記1660年 
マキ=マキ・・・『山科家礼記』1489年(貞享三年)に記される。 
槙=マキ・・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。 
柀=マキ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 
 
マダケ(イネ科)・・・種名・・・マダケの初見→日葡辞書1603~4年 
真竹=マダケ・・・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。 
 
マタタビ(サルナシ科)・・・種名・・・マタタビの初見→本草和名918年頃 
木天蓼=マタタビ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。 
天蓼=マタタビ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 
 
マツ(マツ科)・・・総称名・・・マツの初見→古事記712年 
松=マツ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。 
マツ=マツ・・・『山科家礼記』1488年(長享二年)に記される。 
十八公=龍枝=青年=蒼髯=千枝草=深見草=十かへり花=マツ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 
白髭松=マツ・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。