晩秋の草花
十一月の花としては、十月からまだ咲いているシロヨメナ・ナンバンギセル・フジバカマ、時折咲くシロバナタンポポ、ハマナデシコに加えて、イソギク・カントウヨメナ・ノジギク(リュウノウギク)・ツワブキ、これから咲き始めるスイセンなど花の種類は限られる。草花が咲く時期は十一月をもってほぼ終わるが、植物自体はまだ活動しており、また、来年への準備を始める植物もある。そのため、管理作業で考慮すべきは、芽の出た植物を踏まないこと。それと枯れかけていても、最後まで葉を残す必要がある植物を刈り払わないこと。逆に、刈り取らねばならないササや灌木の実生を残さないことに気をつける必要がある。そこで、晩秋の草花としてイソギク、カントウヨメナ、ツワブキ、ノジギクについて示す。
十一月の花としては、十月からまだ咲いているシロヨメナ・ナンバンギセル・フジバカマ、時折咲くシロバナタンポポ、ハマナデシコに加えて、イソギク・カントウヨメナ・ノジギク(リュウノウギク)・ツワブキ、これから咲き始めるスイセンなど花の種類は限られる。草花が咲く時期は十一月をもってほぼ終わるが、植物自体はまだ活動しており、また、来年への準備を始める植物もある。そのため、管理作業で考慮すべきは、芽の出た植物を踏まないこと。それと枯れかけていても、最後まで葉を残す必要がある植物を刈り払わないこと。逆に、刈り取らねばならないササや灌木の実生を残さないことに気をつける必要がある。そこで、晩秋の草花としてイソギク、カントウヨメナ、ツワブキ、ノジギクについて示す。
イソギク
イソギクはキク科の多年草で、草丈は30~40㎝程、花は、茎の先端に鮮やかな黄色い小花(5~6㎜)を散房状につける。イソギクには、頭花の廻りに小さな花びらを付けるハナイソギクもある。ハナイソギクは他のキクと交雑したものとされ、性状はイソギクとほぼ同じである。イソギクの魅力は、花の少ない時期に咲くと共に、葉の縁に白毛があるので白く縁取られているように見え、観葉植物としても楽しめる。
イソギクは、日当たりと風通しの良い場所であれば、強靱で病害虫に強く、栽培しやすい。繁殖力は旺盛で、地下茎も発達し大きな株を形成する。庭植えの場合は放任しておいてもよいが、想定外の大株になることもある。そのため、小さな庭ではポットに植えて、広がりや大きさを整えるこを薦めたい。
イソギクはキク科の多年草で、草丈は30~40㎝程、花は、茎の先端に鮮やかな黄色い小花(5~6㎜)を散房状につける。イソギクには、頭花の廻りに小さな花びらを付けるハナイソギクもある。ハナイソギクは他のキクと交雑したものとされ、性状はイソギクとほぼ同じである。イソギクの魅力は、花の少ない時期に咲くと共に、葉の縁に白毛があるので白く縁取られているように見え、観葉植物としても楽しめる。
イソギクは、日当たりと風通しの良い場所であれば、強靱で病害虫に強く、栽培しやすい。繁殖力は旺盛で、地下茎も発達し大きな株を形成する。庭植えの場合は放任しておいてもよいが、想定外の大株になることもある。そのため、小さな庭ではポットに植えて、広がりや大きさを整えるこを薦めたい。
カントウヨメナ
カントウヨメナはキク科の多年草で、草は30~80㎝程、茎の先端に3㎝位の薄紫の花をつける。以前はどこにでも見られる雑草に近い植物であったが、最近はあまり見かけなくなった。カントウヨメナは庭に植えると、多少日陰でも良く生育し増える。病害虫の心配も少なく、移植も容易で管理しやすい野草である。花の少ない十二月まで咲くので、個人の庭だけでなく公園でのカントウヨメナの植栽を期待したい。
カントウヨメナはキク科の多年草で、草は30~80㎝程、茎の先端に3㎝位の薄紫の花をつける。以前はどこにでも見られる雑草に近い植物であったが、最近はあまり見かけなくなった。カントウヨメナは庭に植えると、多少日陰でも良く生育し増える。病害虫の心配も少なく、移植も容易で管理しやすい野草である。花の少ない十二月まで咲くので、個人の庭だけでなく公園でのカントウヨメナの植栽を期待したい。
ツワブキ
ツワブキはキク科の多年草で、草丈は30~50㎝程である。花は十月頃から咲き始め十二月、暖かい場所では一月にも花が残っている。花は4㎝程で黄色、葉よりも高く伸び1m程になることもある。花の少ない冬に長期間咲いており、また、花だけでなく葉の模様、斑入りも楽しめる観葉植物としても鑑賞できる。
ツワブキはキク科の多年草で、草丈は30~50㎝程である。花は十月頃から咲き始め十二月、暖かい場所では一月にも花が残っている。花は4㎝程で黄色、葉よりも高く伸び1m程になることもある。花の少ない冬に長期間咲いており、また、花だけでなく葉の模様、斑入りも楽しめる観葉植物としても鑑賞できる。
ツワブキは日当たりのよい場所を好むが、陽がほとんど入らないような場所でも生育する。性質は強靱で、病虫害も少なく、繁殖力も旺盛である。
耐陰性があることから他の植物が生育しない場所でも生育し、何も植えることのできないような場所への埋め潰しに使える。逆に、他の植物を優先させたい場合は、離して植えるか、仕切りをして広がらないようにしなければならない。このようにツワブキは、地味ではあるが使い方を工夫すれば、汎用性の広い植物である。
ノジギク(リュウノウギク)
ノジギクはキク科の多年草で、草丈は60~90㎝程である。花は、十月半ば頃から咲き始め、十二月も咲いている。ただ、花の色は次第にあせて、桃色がかっていく。なお、ノジギクには、黄色や桃色の花もあるとされている。また、ノジギクによく似たキクとしてリュウノウギクがあり、花だけでは区別しにくく、性状もよく似ている。
ノジギクはキク科の多年草で、草丈は60~90㎝程である。花は、十月半ば頃から咲き始め、十二月も咲いている。ただ、花の色は次第にあせて、桃色がかっていく。なお、ノジギクには、黄色や桃色の花もあるとされている。また、ノジギクによく似たキクとしてリュウノウギクがあり、花だけでは区別しにくく、性状もよく似ている。
ノジギクは日当たりのよい場所を好むが、半日程度でもよく咲く。強靱でよく伸びることから、花芽を形成する前(八月末まで)に、草丈を整えたり、株立ちの本数を間引く必要がある。
また、地下茎の伸びも放置すると、他の植物の中に侵食して被圧することがある。カントウヨメナでも同じことがいえるが、ノジギクはさらに草丈が高く蜜植するため注意が必要である。病害虫の心配はなく、雑草にも負けないことから、公園や街路などに植栽することを薦めたい。