『花壇地錦抄』6草木植作様伊呂波分4

『花壇地錦抄』6草木植作様伊呂波分4
こ 9品
「こぶし」はコブシ、本文中の「こぶし」と同じ表記である。
高野槙」はコウヤマキ、本文中の「高野槙」と同じ表記である。
「こでまり」はコデマリ、本文中の「小てまり」に対応するものだろう。
「五味子」はサネカズラ、本文中の「五味子」と同じ表記である。
「こせう」はコショウ、本文中の「こせう」と同じ表記である。
「小蓮花」はヒツジグサ、本文中の「小蓮花」と同じ表記である。
「かうわう草」はコウオウソウ、本文中の「紅黄草」に対応するものだろう。
「ごじくわ」はゴジカ、本文中の「後時花」に対応するものだろう。
「こしほん」は本文中の「小紫菀」に対応するものだろうが、『牧野新日本植物図鑑』に該当する植物名は不明。

ゑ 3品
「江戸梅嫌」はツルウメモドキ、本文中の「江戸梅もどき」に対応するものだろう。
「ゑんじゆ」はエンジュ、本文中の「槐」に対応するものだろう。
「ゑびね草」はエビネ、本文中の「他偸草」に対応するものだろう。

て 3品
「ていかかづら」はテイカカズラ、本文中の「○茘桂(まさきかつら)」に対応するものだろう。
「てつせん」はテッセン、本文中の「鐵線」に対応するものだろう。
「てんなんしやう」はテンナンショウ総称名、本文中の「天南星」に対応するものだろう。

あ 9品
「あせぼ」はアセビ、本文中の「馬酔木」に対応するものだろう。
「あぢさい」はアジサイ、本文中の「紫陽」に対応するものだろう。
「あまちや」は本文中の「甘茶」に対応するものだろうが、『牧野新日本植物図鑑』に該当する植物名は不明。
「あけび」はアケビ、本文中の「通草」に対応するものだろう。
「あさがほ」はアサガオ類、本文中の「朝顔」に対応するものだろう。
「あわもり」はアワモリショウマ、本文中の「淡盛」に対応するものだろう。
「あわゆき」はオオバショウマ?、本文中の「淡雪」に対応するものだろう。
「あわ穂」はイヌショウマ?、本文中の「淡穂」に対応するものだろう。
「あふひ」はアオイ、本文中の「葵」に対応するものだろう。

さ 12品
「榊」はサカキ、本文中の「榊」と同じ表記である。
「さんせう」はサンショウ、本文中の「山椒」に対応するものだろう。
「櫻」はサクラ総称名、本文中の「櫻」と同じ表記である。
「さつき」はサツキ類、本文中の「さつき」と同じ表記である。
ざくろ」はザクロ、本文中の「柘榴」に対応するものだろう。
「澤車」はサワオグルマ、本文中の「沢車」に対応するものだろう。
「鷺草」はサギソウ、本文中の「鷺草」と同じ表記である。
「さぎやと」はサギゴケ、本文中の「路宿草」に対応するものだろう。
「三七」はサンシチソウ、本文中の「三七」と同じ表記である。
「櫻ふし」は本文中の「櫻節」に対応するものだろうが、『牧野新日本植物図鑑』に該当する植物名は不明。
「さくしこ」はキツネノカミソリ?、本文中の「さくしこ」と同じ表記である。
「櫻草」はサクラソウ、本文中の「櫻草」と同じ表記である。

き 14品
「きやらぼく」はキャラボク、本文中の「伽羅樹」に対応するものだろう。
「玉らん」は本文中の「玉蘭花」に対応するものだろうが、該当する植物名は不明。
「きけうるひ」はキキョウ総称名、本文中の「桔梗のるひ」に対応するものだろう。       「きりん草」はキリンソウ、本文中の「麒麟草」に対応するものだろう。
「きじかくし」はキジカクシ、本文中の「墅雞隠」に対応するものだろう。
「きじの尾」はルリトラノオ、本文中の「きじの尾」と同じ表記である。
「きらん草」はキランソウ(シソ科)を指すものと推測される。しかし、本文中にはキランソウ、別名ジゴクノカマノフタと推測される植物は存在しない。
「きぼうし」はギボウシ総称名、本文中の「ぎほうし」と同じ表記である。
「きすげ」はユウスゲ、本文中の「黄菅」に対応するものだろう。
「きん風花」はキンポウゲ、本文中の「金風花」に対応するものだろう。
「ぎんふうけ」は、キンポウゲの白花と思われるが、本文中には記されていない。
「きんせんくわ」はキンセンカ、本文中の「金銭花」に対応するものだろう。
「きけまん」はキケマン、本文中の「黄花鬘」に対応するものだろう。
「菊のるひ」はキク総称名、本文中の「菊のるひ」と同じ表記である。

ゆ 4品
「ゆつりは」はユズリハ、本文中の「ゆつりは」と同じ表記である。
「百合草るひ」はユリ総称名、本文中の「百合草るひ」と同じ表記である。
「ゆわう草」はクサレダマ、本文中の「ゆわう草」と同じ表記である。
「ゆきの下」はユキノシタ、本文中の「雪の下」に対応するものだろう。

め 0品、記入なし。

み 3品
「深山しきみ」はミヤマシキミ、本文中の「深山樒」に対応するものだろう。
「水葵」はミズアオイ、本文中の「水あふひ」に対応するものだろう。
「ミやうが草」はヤブミョウガ、本文中の「ミやうが草」と同じ表記である。
          
し 15品
沙羅双樹」はナツツバキ、本文中の「しやら双じゆ」に対応するものだろう。
芍薬」はシャクヤク、本文中の「芍薬」と同じ表記である。
「下野」はシモツケ、本文中の「下野」と同じ表記である。
「しゆんきく」は、本文中の「ハルギク(キク科)?総称名?」に対応するものだろう。
「しゆんらん」はシュンラン、本文中の「春蘭」に対応するものだろう。
「しをん」はシオン、本文中の「紫菀」に対応するものだろう。
「しやかう草」はジャコウソウ、本文中の「麝香」に対応するものだろう。
「しやが」はシャガ、本文中の「鳶尾」に対応するものだろう。
「しゆうめいきく」はシュウメイギク、本文中の「しうめい菊」に対応するものだろう。
「紫らん」はシラン、本文中の「紫蘭」に対応するものだろう。
「四季杜若」は本文中の「四季杜若」と同じ表記であるが、『牧野新日本植物図鑑』に該当する植物名は不明。
「しのぶ」はシノブ、本文中の「忍草」に対応するものだろう。
「しやくなんげ」はシャクナゲ、本文中の「柘楠花」に対応するものだろう。
「しゆろ」はシュロ、本文中の「棕櫚」に対応するものだろう。
「しゆろ竹」はシュロチク、本文中の「棕櫚竹」に対応するものだろう。