百合 の検索結果:

『花道古書集成』の花材の呼称名1

…とする。 ユリは、「百合、百合草、さかりゆり、ゆり」とある。ユリと呼ばれる植物はいくつもあり、詳細な種名が判別できないため、総称名としてユリとする。 ランは、「蘭」とあり、大半はシランを指すものと思われるが、確証がないので総称名としてランとする。 以上の他にも、花材を紛らわしい名前で呼んでいる例がある。図と名前が併記されていれば、一応照合できる。しかし、図が正確でない場合には、かえって混乱することになる。さらに、同じ名前でも異なる植物を指したり、漢字の読み方が異なるなど本当の…

『花道古書集成』第一巻の花材その1

…キクとする。 「百合」は、種が不明なため総称名のユリとする。 「瓜」は、種も属も不明なため総称名のウリとする。 「岩躑躅」は、『日本庭園の植栽史』(飛田範夫 京都大学学術出版会)によると「サツキ」とある。だが、「岩躑躅」が現代のサツキである根拠は確認できない。サツキについての記述は、『樹木図説』(有明書房)によれば『和漢三才図会』『本草綱目』『和漢三才図会』『大和本草』などにあるが、それが「岩躑躅」であるとの指摘は見られない。『草木名初見リスト』によれば、サツキの初見は164…

続華道古書集成の植物 第五巻

…とした。 「竹島百合」は、ユリ科のタケシマユリとした。 「八代草」は、キキョウ科のヤツシロソウとした。 「額艸」は、ユキノシタ科のガクアジサイとした。 「御帯花」は、バラ科のコゴメウツギとした。 『石州流生花傳書』 『石州流生花傳書』は、解題によれば「写本・・・成立は、安永五年・・・この時期とみることができる・・・石州流のみでなく、茶花の伝書」とある。茶花について記しているが、花材の名称は20にも満たない。また、記されている花材に新しい植物もなく、詳細な記述は省く。 『生華傳…

夏の草花

…る太い茎の先に着け、百合に似た形で橙色である。遠くから見るとゼテイカ(ニッコウキスゲ)やヤブカンゾウと似ているが、花の形は微妙に違う。また、近年には、園芸品種のヘメロカリスが植えられるようになって、似たような花を見る機会が増えた。 ノカンゾウは夏らしい色彩で見る目を楽しませ、炎天下にも耐え、土壌条件の悪い場所でも生育する強靱な植物である。植栽後の管理も楽で、日照りに負けても枯れるということはなく、散水の必要がないと言っても良いくらいである。ただ、開花時期にアブラムシが付き見苦…

続華道古書集成の植物 第二巻その3

…=ヒメユリ」。「山丹百合」はヤマユリと思われるが、ヒメユリか?。なお、「山丹花」はサンタンカである。 「山○=フシヽハ」。○は潰れ判読できず。 「水木○=ハマモッコク」。丸は「木」偏に「犀」か?。シャリンバイか?。 「長鶏頭=ナガケイトウ」。不明。 「矮鶏冠=チヤボケイトウ」。不明 「寳頭鶏冠=タ一、ケイトウ」。不明。 「白寳珠=シンナンシロツバキ」。不明。 「獨頭萠=シロネ」。不明。 「天茄=テウジヤス」。不明。 「雪毬=ササテマリ」。不明。 「粉圃=イロ?コデマリ」。不明…

茶花と花材の植物名その16

…見→古事記712年 百合=ユリ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。 夜合花=ユリ・・・『挿花四季枝折』1794年(寛政五年)に記される。 ヨメナ(キク科)・・・種名・・・ヨメナの初見→古今料理集1670年頃 薺蒿=ヨメナ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 ヨモギ(キク科)・・・種名・・・ヨモギの初見→万葉集785年前 よもぎ=ヨモギ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 蓬=ヨモギ・・・『立花指南』1688年(貞享五年…

茶花と花材の植物名その13

…)に記される。 ひめ百合=姫百合=ヒメユリ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 紅百合(ひめゆり)=ヒメユリ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 山丹(ひめゆり)=ヒメユリ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。 連珠=紅花菜=ひかり草=ヒメユリ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 ビャクシン(ヒノキ科)・・・種名・・・の初見→蔭凉軒日録1462年 ヒヤクシユン=ビャクシン・・・『山科家礼記』1488年(長享二…

茶花と花材の植物名その12

…)に記される。 轉多百合=ハカタユリ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。 ハギ(マメ科)・・・種名・・・ハギの初見→万葉集785年前 はぎ=ハギ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。 萩=ハギ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。 白頭花=ハギ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。 月見草=鹿鳴草=秋遅草=ハギ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 天笠花=ハギ・・・『生花枝折抄』1773年(安…

茶花と花材の植物名その10

…伝書1684年 為朝百合=タメトモユリ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 ためともゆり=タメトモユリ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。 タラヨウ(モチノキ科)・・・種名 たらやう=タラヨウ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 ダンギク(キク科)・・・種名 蘭菊=ダンギク・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 らん菊=ダンギク・・・タメトモユリ・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。 ダンドク…

茶花と花材の植物名その9

…年)に記される。 總百合=スカシユリ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 洗百合草=スカシユリス・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 透百合=スカシユリス・・・・・・『抛入花薄』1767年(明和四年)に記される。 夜合=べにすかし=スカシユリ・・・『古流挿花湖月抄』1790年(寛政二年)に記される。 スギ(スギ科)・・・種名・・・スギ科の初見→古事記712年 杉=スギ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。 スキ=スギ・・・『挿花…

茶花と花材の植物名その7

…花伝書1684年 笹百合=ササユリ・・・『立花大全』1683年(天和三年)に記される。 ささゆり=ササユリ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。 蔃(瞿)=笹ユリ=ササユリ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 早百合草=ササユリ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 黄精=ササユリ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 ササリンドウ(リンドウ科)・・・種名 笹りんどう=ササリンドウ・・・『立花訓蒙図彙』1695…

茶花と花材の植物名その4

…綱目1664年 鹿子百合=カノコユリ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。 かのこゆり=カノコユリ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。 カバノキ(カバノキ科)・・・種名・・・カバノキの初見→色葉字類抄1181年 樺=カバノキ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。 カボチャ(ウリ科)・・・種名・・・カボチャの初見→草木花写生1661~74年 かほちやの花=カボチャ・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。 ガマ(イネ…

茶花と花材の植物名その3

…綱目』1664年 姨百合=ウバユリ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。 ウメ(バラ科)・・・総称名・・・ウメの初見→懐風藻705年前 梅=紅梅=コウハイ=ウメ・・・『山科家礼記』1488年(長享二年) 氷肌=玉骨=花兄=花儒者(以上唐名)=初名草=香栄草=風見草=春つげ草=緑の花(以上唐名)=ウメ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。 ウメガサソウ(ユキノシタ科)・・・種名 變豆菜=ウメガサソウ・・・『美笑流活花四季百瓶圖』1778年(安永七…

『尺素往来』に記された植物その2

…クとする。 「早百合」は、ユリ科サユリとする。 「姫百合」は、ユリ科ヒメユリとする。 「晩桜」は、『植栽史』では「遅咲きのサクラ」とあり、総称名バラ科サクラとする。 「盧橘」は、『植栽史』では「ナツミカン」とある。『早大版』では「花橘」とある。一連の記述は花ものであり実物の「ナツミカン」が選ばれるとは考えにくい。『草木名初見リスト』によれば、ナツミカンの初見は1709年『大和本草』である。したがって、十五世紀当時、特別に取り上げられること自体疑問がある。「盧橘」「花橘」はタチ…

和のガーデニング 3

…ことから、「透かし」百合という名が付けられたとされている。栽培は比較的容易で、日当たりを好むが、多湿を嫌うことから風通しの良い場所が適している。夏の直射日光で乾燥しやすいので、撒水と共に根元に日陰を作ることも必要。そのような意味で、シュウカイドウの植栽は効果的である。開花後の処理として、結実させると株が弱るので摘んだ方が良い。球根の植え替えは行なった方が良いが、他の植物の根や球根などを考慮して過密になるまで控えておくこと。なお、植え替え時には、スカシユリの代わりにコオニユリや…

華道書(花伝書)の花材と茶花その2

…池坊専應口傳』では「百合」と記され、詳細な種は特定できなかったが、『極儀秘本大巻』には「百合」とともに「ささゆり」の記載がある。この二つの花材名は、異なる植物を指している可能性がある。そのため、総称のユリと種名であるササユリの双方を記す。このような科名や属名と、種名で記された花材は、他に、「仙台萩」と「萩」、「濱菊」「春菊」と「菊」、「三葉つつし」と「つつし」(「江戸つつし」はツツジとする)などがある。 次に、『極儀秘本大巻』に記された花材は、『資料別・草木名初見リスト』(磯…

十八世紀前半の茶花その2

…ユリは、「サユリ」「百合」と記載されている。 コウホネは、「川骨」と記載されている。 ハシバミは、「ハシバミ」と記載されている。 ハンノキは、「針ノ木」であろうと思われる。 ススキは、「芒」「薄」と記載されている。 ニワトコは、「ニワトコ」と記載されている。 ゼンテイカは、「センテイカ」と記載されている。 イチハツは、「イチハツ」と記載されている。 ハハコグサは、「ハハコ草」と記載されている。 ヤマブキは、「山吹」と記載されている。 モクレンは、「木蓮花」と記載されている。 …

十八世紀前半の茶花その1

…。 ユリは、「緋百合草」「緋百合」などと記載されている。 センニツソウは、「千日紅」と記載されている。 ヤマブキは、「山吹」と記載されている。 リンドウは、「竜胆」と記載されている。 ササは、「笹」と記載されている。 カイドウは、「海棠」と記載されている。 ネジアヤメは、「はれん」と記載されている。 シャクヤクは、「芍薬」と記載されている。 アオイは、「小葵」と記載されている。 ボタンは、「牡丹」と記載されている。 オグルマは、「小車」と記載されている。 ガンピは、「鳫緋」と…

『古田織部正殿聞書』の茶花

…、懐風藻751年 ・百合=ユリの初見、古事記712年 ・萩=ハギの初見、万葉集785年前 ・蓮=ハスの初見、古事記712年 ・杜若=カキツバタの初見、万葉集785年前 ・蜀葵(からあおい)はタチアオイの古名のため不明 ・岩藤は庭藤の別名か、そのため不明 ・石竹=セキチクの初見、本朝無題詩1163年頃 ・撫子=ナデシコの初見、万葉集785年前 ・山吹=ヤマブキの初見、万葉集785年前 ・月季花(テウシュン)=チョウシュンの初見、明月記1181年 ・小蓮花、コレンゲ・・小さなハス…

十七世紀前半の茶花・古田織部正殿聞書の検討

…双樹・桜・庭桜・菊・百合・萩・蓮・杜若・蜀葵・岩藤・石竹・撫子・山吹・月季花(テウシュン)・小蓮花・春菊・高麗菊・高麗百合・蕙蘭・桔梗・水仙・萱草・姫萱草・苠・芍薬・牡丹・草牡丹・浜菊・罌子・高麗芥子・竜胆・釣鐘・○薇・華鬘・連書・花菖蒲・るかう・紫陽花・小車・鉄線花・野菊・風車・朝顔・筑紫撫子・蒲公英・旋華(ヒルカホ)・菖蒲・鳳仙花・馬藺・小鳶尾・黄梅・丁子・鹿梨子・木槿・合歓木・樒・沈丁花・石榴・山桜・雁緋・金盞花・肥後薊・薊菜・芙蓉・藻塩草・深山樒・河骨・鶏頭花・女郎花…

江戸時代の椿 その17

…色白而香、香如我里白百合花之香、開放于二三月、次則唐笠也、白妙也、在高根、則又其次也、至于白菊、六角之類、花朶小不取焉、紅者以中為最花大而香、加賀牡丹甚佳、花色大紅如牡丹、花弁辺或有吐露白辺者、次則大紅牡丹、與渡守、春日倶妙、雑色最佳者、莫如有川、其白上有紅色如雲朝露其色紅有白点者、亂拍子亦然、有薄衣、色如醉楊妃者、有大江山一本有、三四色者有三国、一本乃三色者、有玉簾、一本四五色者、尚有浦山開、荒浪、鳴戸、関戸、金水引、皆為上種有加平牡丹、唐絲、鏡山、唐椿、山海牡丹諸種、皆其…

江戸時代の椿 その11

…群方軒)が牡丹、椿、百合などを『(諸色)花形帳』として合冊写本した。ツバキは、熊谷椿、住吉糟毛、源氏、妙喜院、白糸、青柳、南京、腰蓑(綿屋)、開山、飛鳥川、三國、天下、珍花、一跡、立田川、石山、宰府、大さらさ、貫白、桜など171品の名前と特性を列挙している。」とのこと。 ・『譚海』 佐竹藩御用達の国学者津村正恭が、1780年代に書いたと推測される『譚海』にある「椿」の記述を示す。巻の十三に「椿垣となすべき事」として「椿は生垣につくりて、高く刈込むべし、花の時錦歩障のごとし、珍…

ガーデニングを楽しむ 1

…いる。その中に、琉球百合(テッポウユリ)や敦盛草(アツモリソウ)などがあり、当時から園芸植物として取り扱われていたことがわかる。また、万日講(センニチコウ)や阿蘭蛇撫子(オランダナデシコ)などの外来植物も加わり、新しい植物を積極的に取り入れようとする姿勢が強く感じられる。 次に流行したのは、ボタン。艶やかな花の美しさは、元禄(1688~1704)のイメージににふさわしい。と同時に、庶民にも広く浸透し、「元禄ツツジ」と持てはやされたツヅジ類の流行も続いている。が、私は、元禄の園…

百合に魅せられて

百合に魅せられて ・古代からの非常食 ユリが地球上に姿を現したのは、おそらく人間よりもはるくる古いのではないかといわれている。花の美しさではキクやボタンにも勝るとも劣らないユリだが、どういうわけだか長い間、食用および医薬用としてのみもっぱら注目されていた(この場合、ハカタユリ、オニユリ、ヒメユリが早くから知られていた)。これがいわゆる「百合根」と呼ばれる鱗茎で、春、秋に掘り起こし、鱗茎を一枚ずはがしてきんとんや茶わんむしなどの材料として用いる。もっちりとした食感とかすかなほろ…