2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧
江戸・東京庶民の楽しみ 165 大正九年中期、メーデーは労働祭 五月のニコライエフスク事件、シベリア尼港(現在のニコラエフスク・ナ・アムーレ)でソ連のパルチザンが尼港で日本人捕虜などを殺害した。事件の真相は国民には正確に伝えず、世論を激高させる…
江戸・東京庶民の楽しみ 164 大正九年前期 不景気であるが庶民は遊ぶ 戦争による好景気も九年までで、三月の株式の大暴落と、不況が始まった。不況による労働争議は多発し、官憲による弾圧が厳しさを増していった。「平民宰相」原は、普通選挙法案審議を拒否…
江戸・東京庶民の楽しみ 163 大正八年後期、庶民の遊びは続く 景気の落ち込みを目前にした大正八年の後期、景気の良いのは上流階級を相手とするもの。ただ、庶民の遊びは景気の後退、生活苦になっても直ちに減ることはないようだ。 ・九月「罠に引掛った観劇…