2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧
江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)255まだ残っている東京の楽しみ 昭和十八年夏 国民の耐久生活は、限界を超えていた。東京にはいろいろの物資が集まっていたが、配給制での食料だけでは生きていけない。九月には、小学生が配給に並ぶどころか、買出しに出…
江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)254規制を掻い潜り遊ぶ 昭和十八年春 四月の連合艦隊司令官山本五十六戦死は、戦局の悪化を示したものだ。米軍の攻勢によって海上の制空権を奪われ、物資輸送船舶は沈没させられ、原料の輸入が滞りしはじめた。そのため、…
江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)253レジャーの制約が進む 昭和十八年冬 元日の新聞Aは、東條首相の決意「益々攻勢を持続」が一面を飾った。二日Aは「交わす合言葉も逞し“米英を撃滅しよう”戦ふ新年・虚礼を捨て必勝へ進発」との見出しで、「“勝つて、…