2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
江戸のサクラと花見 その2 花見の隆盛 名所江戸百景より 花見が流行すると、客寄せにサクラを植えるところが出てくる。浅草寺の開帳に合わせて奥山に、千本桜が植えられた。次いで、新吉原にも植えられる。といっても、鉢植である。花見の季節になると、駒…
江戸のサクラとお花見 その1 江戸以前のサクラ cibaさんの提供 平安神宮左近の桜 サクラは、日本に古くからあったことは確かである。それが言葉として、サクラとなったのは、いつ頃からであろうか。『古事記』の中に“木花開耶姫”という文字がでてくる。この“…
大江戸名木評判記 小枝を「家宝」にした「檜椿」 古来、数百年の歳月を経てきた大木には、魂が宿っているといわれてきた。人類の歴史を黙って見つめてきた古木には、確かに一種風格のようなものが備わっている。それとともに安らぎ、心地よさ、今の言葉でい…
秋の七草・ナデシコに注目 では、江戸の庶民は「秋の七草」とどのような関わりをもっていたのだろうか。庭を持たない圧倒的多数の人々にとっては、七草を眺めて風流を気取ろうと思えば、鞠塢の百花園にでも出かけるしか術はなかっただろう。もっとも、七種の…
七草 食べる七草(春の七草) http://photozou.jp/photo/show/189249/31367626 ホマンさんの提供 七草と言えば「春」と「秋」があることくらいは、中学生でも知っているが、各々どんな花で構成されているか、春と秋計14種、すべて覚えている人はそれほど多くな…
秀吉のガーデニング cibaさんの提供 信長亡きあと茶会を牛耳ったのは秀吉である。その秀吉のガーデニング好きは、つとに有名。秀吉は、花への関心も一方ならぬものがあり、珍しい花、美しい花などが数多く献上されている。現存するものとして、京都の地蔵院…
信長・秀吉に始まる江戸のガーデニング 信長の庭づくり 戦国時代の錚々たる武将とガーデニング、この取り合せはあまり似つかわしくないと思われるかもしれない。が、実際に、信長・秀吉をはじめ武将らのガーデニングへの関心は、現代の政財界のリーダーとは…