2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧
江戸のくだもの その4 ザボン(文旦) ザボンはブンタンとも呼ばれ、原生地は東南アジアとされ、日本には江戸時代初期に渡来した。ザボン、ブンタンの名前は、人命や地名など様々な由来や経緯がある。ザボンは約3メートルほどの木で、果実は直径15cmから25…
江戸のくだもの その3 九年母 今、クネンボと言っても、どのような果物だとわかる人はどのくらいいるだろう。江戸時代には普通の果物としてかなり流通していたようだ。たとえば、幕末近くに訪れた園芸学者・ロバート・フォーチュンは、道ばたの店でクネンボ…
茶庭 1 村田珠光 人倫訓蒙図彙より 意外と思われるかもしれないが、茶道や華道と作庭(日本のガーデニング)とは深い関係がある。お茶や生け花は、作庭よりも後に生まれてはいるが、その後、庭の発展に様々な影響を及ぼしている。特に茶の湯については、路…
江戸のくだもの その2 無花果(仙桃、密果、青桃) イチジクは、西南アジア原産で、中国を経て渡来したという説、寛永年間(1624~1644)にポルトガル人によって伝えられたという説、宝永年間(1704~11)に種を得て長崎に植えられ、ここから全国各地に広ま…