2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧
江戸庶民の楽しみ 37 ★冬の物見遊山・安永三年十一月十二月 江戸市中の十一月、十二月は、大きな出来事がなかったようである。十一月の信鴻は、十二日、十四日、二十四日と3回も芝居見物に出かけている。人は、楽しいことに対しては、どんなに朝が早くても…
江戸庶民の楽しみ 36 ★祭礼と菊見を楽しむ・安永三年の九月十月 九月、幕府は物価の下落を図るため、鋳銭座での鋳造を停止、真鍮銭も半減させた。江戸市中への影響がどの程度あったか、庶民の生活はさほど変化があったとは感じられない。たとえば、『武江年…
江戸庶民の楽しみ 35 ★納涼・安永三年六月七月八月の楽しみ 江戸市中の六月以降の出来事を信鴻の日記と対照させて見てみよう。信鴻は、五月からの大当たりの中村座『恋女房染分手綱』を六月三日に出かけている。その日の帰りは午前様であった。六月は天変地…
江戸庶民の楽しみ 34 ★放屁男と開帳を楽しむ・安永三年三四五月 三月以降の出来事を『武江年表』から示すと、行楽シーズンの到来を受けて開帳が続々と催される。「三月十八日から魚籃観世音開帳○四月朔日より六月二十一日迄、大師河原平間寺弘法大師、中瀬稲…