2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ガーデニングバブル

ガーデニングバブル ・「菊合わせ」は真剣勝負の場 徳川三代の無類の花好きに象徴されるように、江戸時代に入ってからもしばらくは、身分の高い人々の嗜好によって花の流行が決定付けられた。寛永年間に流行した椿や牡丹はその代表といえる。 が、江戸も元禄…

冬牡丹は江戸文化

冬牡丹は江戸文化 ・ボタンの来歴 正月にボタンやシャクヤクを飾る。『金生樹譜』には「清国の京師は北極の地にて寒気甚だしき処なれば、暖室の内に芍薬牡丹を養い盆(はち)植えとして立春の夜大内に奉り、銀燭のもとに飾り列ね、天子の御覧に供する」と図…

武士のガーデニング

武士のカーデニング ・意外に広かった下級武士の庭 園芸に並々ならぬ執着を見せた武家は枚挙に暇がない。それでは、下級武士と呼ばれた人々はどうだったのだろうか。これが実は、上級武士にも劣らぬ打ち込みようであったらしい。下級武士にそれほど土地に余…

梅にまつわる話

梅にまつわる話 その1 ・ウメの人気は万葉の昔から 「梅は咲いたか、桜はまだかいな」と唄の文句を引き合いに出すまでもなく、ウメはサクラと並んで、古来から多くの人々に愛されてきた。ウメは万葉の中期に日本に伝わったと言われているが、アッという間に…