2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

茶庭 17 小堀遠州その2

茶庭 17 小堀遠州その2 遠州の人物像 南禅寺方丈庭園 遠州は、彼の父と同様、武芸では出世できないと考え、作事奉行として頭角を現そうとしたのだろう。茶の湯にも関心は高かったものの、30代からは、公務・作事に主眼をおいていたと考えられ、その力量は…

茶庭16 小堀遠州 その1

茶庭 16 小堀遠州その1 小堀遠州の作事 日本の庭園作家で最初に思い浮かぶのは、小堀遠州だろう。庭づくりの名人というイメージは、広く浸透し疑う余地もない。ただし、茶の利休、庭の遠州は、共に後世の人々に伝説的なまでに信奉され、幾多の伝承や虚実入…

茶庭 15 古田織部その6

茶庭 15 古田織部その6 路地は庭の一部 「織部はわたりを四分、景気を六分に居申候」という文から、織部の路地について具体的に何が把握できるのだろうか。また、『宗甫公古織へ御尋書』(慶長十四年正月)でも、「一 踏地より、山又ハ何れのけいを見候事、…