江戸のガーデニング
信鴻のガーデニング天明四年 天明四年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月 …
信鴻のガーデニング天明三年 天明三年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月 …
信鴻のガーデニング天明二年 天明二年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月 …
信鴻のガーデニング天明元年2 ○閏五月 閏五月の日記には13日間に植物名の記載がある。また、ガーデニング作業と思われる記述は、22日ある。収穫の記載は2日ある。それら日記に記された植物名は24、13種である。この年の新たな植物の種類は5種である。以下…
信鴻のガーデニング天明元年1 天明元年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月…
『菱屋薩披茶会記』の茶花 『菱屋薩披茶会記』は、金沢の家柄町人、菱屋薩披が記した上下二冊の茶会記である。薩披の本名は荒木彦次、菱屋は屋号で道具商である。茶会記は、「薩披が招かれて出席した茶会を主とした百数十の中より。多賀宗乗を主とした当時の…
信鴻のガーデニング安永九年2 ○七月 七月の日記には9日間に植物名の記載がある。また、ガーデニング作業と思われる記述は、7日ある。収穫の記載は6日ある。それら日記に記された植物名は17、13種である。この年の新たな植物の種類は3種である。以下順に…
信鴻のガーデニング安永九年1 安永九年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月…
信鴻のガーデニング安永八年2 ○五月 五月の日記には18日間に植物名の記載がある。ガーデニング作業と思われる記述は、19日間ある。また、収穫の記載は4日ある。それらの中から、記された植物名は32で20種あり、この年の新たな植物の種類は8種である。なお…
信鴻のガーデニング安永八年1 安永八年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月…
信鴻のガーデニング安永七年2 ○七月 七月の日記には8日間に植物名の記載がある。ガーデニング作業と思われる記述は、8日間ある。また、収穫の記載は3日ある。それらの中から、記された植物名は10で8種あり、この年の新たな植物の種類は6種である。以下…
信鴻のガーデニング安永七年1 安永七年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月…
信鴻のガーデニング安永六年2 ○六月 の植物名を記載している日数は7日ある。六月は、ガーデニング作業と思われる「草を刈」が大半をしめ、記述が17日ある。収穫の記載は庭のナスの1日だけ。植物の遣り取りは5日である。記された植物名は12、12種である。…
信鴻のガーデニング安永六年1 安永六年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月…
信鴻のガーデニング安永五年2 ○七月 七月は、ガーデニング作業と思われる記述が22日あり、植物名を記載した日は6日である。それらの中から、記された植物名は7、7種である。新たな植物の種類は3種である。以下、日付順に示す。 なお、信鴻が六義園に移…
信鴻のガーデニング安永五年1 安永五年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月…
信鴻のガーデニング安永四年2 ○五月 五月も植物名を18日記載している。摘みの記載は、「いちこ・笋・梅子」などと変わり、4日に減っている。ガーデニング作業と思われる記述も10日となる。それらの中から、記された植物名は31ある。新たな植物の種類は11種…
信鴻のガーデニング安永四年1 安永四年の日記にどのような植物が記されているか、また、どのようなガーデニングしていたかを示す。なお、植物名にはガーデニングとは直接関係がないものがあり、判別に迷うが前後の関係や前年までの記述から判断した。 ○一月…
信鴻のガーデニング安永三年2 ○四月は、ガーデニングに適した時期であることもあって17日作業をしている。ただ、「鉢殖の草を水分石岩狭に殖」「木枯山の草を刈」など、植物名の記されない日があって、植物名が記載されたのは10日である。新たな植物は、以…
信鴻のガーデニング安永三年1 柳沢信鴻は、安永三年の日記の半数以上に、ガーデニングに関連する記述を記している。その中で注目したのは、植物名である。当時の植物を知ることに加えて、信鴻がどのようなガーデニングしていたかを探る手がかりとなる。なお…
花壇綱目 序 『花壇綱目』は、国立国会図書館デジタル資料に、以下のように公開されている。 1 花壇綱目 3巻 【全号まとめ】 古典籍資料(貴重書等)/その他 水野元勝 [著][他] (河内屋太助, [1---]) 2 花壇綱目 3巻. [1] 古典籍資料(貴重書等)/その他 水…
『花壇綱目』 ★解読花壇綱目の刊行 早いもので、『江戸の園芸』(ちくま新書)を刊行して20年経ちました。終活として、集めた資料をそろそろ廃棄しようと見直しました。すると、あちこちに首を突っ込んだまま、整理しかけの一覧表や書きかけの原稿がいくつ…
安永二年 柳沢信鴻のガーデニング1773年の植物 信鴻の日記の特徴は、毎日のように植物名が出てくることである。六義園に安永二年五月二十三日に引っ越した以降は、六月には29日、七月は29日、八月も29日、九月は28日である。十月は少し減少して26日である。…
『花壇地錦抄』6草木植作様伊呂波分7 「草木植作様伊呂波分」に記されている言葉について、その使用がいくつか気になる。当時の言い方なのか、伊藤伊兵衛の個人的な使い方なのか判断に迷うものもある。そのような言葉について示し、考察してみる。 ・「さ…
『花壇地錦抄』6草木植作様伊呂波分6 ・「椿」は、他の植物にも増して挿木接木の詳細な説明があり、関心の高さがわかる。気になる記述は、「指木ハ切口を二つニわりたる所より根出ル」とあるが、枝を二に割って挿す方法は、現代ではあまり聞かない。実際に…
『花壇地錦抄』6草木植作様伊呂波分5 ひ 15品 「びやくしん」はミヤマビャクシン、本文中の「柏槙」に対応するものだろう。 「ひむろ」はヒムロ、本文中の「ひむろ」と同じ表記である。 「ひのき」はヒノキ、本文中の「檜」に対応するものだろう。 「びや…
『花壇地錦抄』6草木植作様伊呂波分4 こ 9品 「こぶし」はコブシ、本文中の「こぶし」と同じ表記である。 「高野槙」はコウヤマキ、本文中の「高野槙」と同じ表記である。 「こでまり」はコデマリ、本文中の「小てまり」に対応するものだろう。 「五味子」…
『花壇地錦抄』6草木植作様伊呂波分3 そ 3品 「蘇鉄」はソテツ、本文中の「蘇鉄」と同じ表記である。 「そよぎ」はソヨゴ、本文中の「そよぎ」と同じ表記である。 「鼠尾草」はミソハギ、本文中の「鼠尾草」と同じ表記である。 つ 6品 「椿」はツバキ総称…
『花壇地錦抄』6草木植作様伊呂波分2 ち 6品 「沈丁花」はジンチョウゲ、本文中の「沈丁花」と同じ表記である。 「ちやうし草」はチョウジソウ、本文中の「丁子草」に対応するものだろう。 「ちやうりやう草」はハンカイソウと思われるが、ハンカイソウは…
『花壇地錦抄』6 草木植作様之巻 「草木植作様之巻」は、植物の植え方について解説している。 先ず、植栽には土・土壌に合わせて植えなければならないことを、事例をあげて示している。「たとへハ草ヲ原地に植れハ枯れ 野草を泥中ニ植れバ腐(根腐れ)する…