2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ツツジ

ツツジ 元禄躑躅 元禄時代(1688~1703年) といえば、町人が台頭し、現世的、遊楽的なムードが支配した時代である。この時代にピークを極めたツツジは、それ以前に流行したツバキやボタンとは一味違って、庶民的な色合いが強かった。この時期のツツジの流行…

プラントハンター その2

プラントハンター その2 シーボルトの日本植物誌 ツュンベリーの来日から48年後の1823年(文政六年)、ドイツ人・シーボルトがツュンベリーの『日本植物誌』を携えて日本を訪れた。彼の来日目的は、日本の豊かな自然、特に植物について調べ、西洋に持…

プラントハンター その1

プラントハンター その1 江戸時代に訪れたプラントハンター アサガオ、ウメ、キク、ボタンと聞けば、江戸園芸を彩る最も日本的な花と思いがちである。しかし、これらの植物は、もともとわが国に自生していたのではなく、何百年も前に中国などから入ってきた…

江戸のサクラとお花見  その3

江戸のサクラとお花見 その3 日本人の好みのサクラ 日本の花といえばサクラといわれるほど、日本人に愛されてきた。日本人ほどサクラを好きな国民も少ないであろう。むろん外国にもサクラはある。原種である野性のサクラは、中国が最も多いのではといわれ、…