2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸時代の椿 その11

江戸時代の椿 その11 ★1780年代(安永~天明~寛政年間) 『聚芳図説』『大和本草批正』『椿花形附覚帳』の椿と山茶・ツバキ ・『聚芳図説』 著者は未詳、安永九年 (1780) 頃作成されたと推測されている。国立国会図書館デジタル化資料の解題によれば、…

茶庭 21 小堀遠州その6

茶庭 21 小堀遠州その6 小堀遠州と茶花 ・『小堀遠州茶会記集成』 小堀遠州の茶会の詳細についてまとめたものに、『小堀遠州茶会記集成』(小掘宗慶編集)がある。この本は、「二十三本の小堀遠州茶会記中より、重複を省いた三百九十二会の茶会記を日付ごと…

江戸時代の椿 その10

江戸時代の椿 その10 ★1770年代(明和~安永年間) 『宴遊日記』の海石榴・つはき、ドレスデンの椿 ・安永二年(1773~79)『宴遊日記』 『宴遊日記』は、柳沢吉保の孫・信鴻が六義園で、安永二年(1773)から天明五年(1785)までを過ごした記録である…

茶庭 20 小堀遠州その5

茶庭 20 小堀遠州その5 小堀遠州の作意 『小堀遠州の作事』から遠州作と認められる庭園は、10を越える程度だろうか。少ないように感じられるのは、絵画や陶器などの美術作品と比べるからであろう。構築物で、作者が明らかになっているものは、もともと意…