江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)461
次期作戦へ敵躍起
七月二日の朝日新聞は「次期作戦へ敵躍起」を受けて「本土近海に迫らば 我、有利の邀激戦」とある。
二面には、「敵米が喚く『無条件降伏』とは」と、様々記している。敗戦を視野に入れてきたことがわかる。他に「主食料一割減」と東京の食料難は進んでいる。
読売新聞は「感狀・上聞の榮え」として「空母以下 百七十余隻撃沈破 山本飛行部隊・動配属部隊」が記され、「激化す九州航空戦」「沖縄敵基地 整備成るか」と続く。
二面は「国民義勇隊 指導者に望む」。「形式や独善を排す 成否懸る人の和 魂の入つた感激を生め」とある。郷土戦線に関連して「壕生活者」に「抜打ち査察」「怠慢工員や事業主に警告」。「〝戦災東電兵〟焼跡から希望の出陣」、「ハリ切る子供部隊」などの記事がある。
山岡荘八の従軍記・中には「一を以て千を制す 死ぬ訓練・若桜の至情」などが記されている。
風太郎は、剣道五段の松野白麟先生から、「『往来でも通ってぶつかって見ろ、肩で切れそうな奴は一人もいねえ。みんなヒョロヒョロしてつんのめってしま いそうな奴ばかりじゃねえか』 と言い、また、『勝つ勝ついって、何を根拠に勝つちゅんじや』という。されど憂国の気、眉宇に満つ」と、感じた。