2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本当の参加者が分からない祝賀行事

江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)282本当の参加者が分からない祝賀行事 警察は、大衆が集まることに神経をとがらしており、たとえレジャーであっても容易に許可しなかった。祭りでさえ、必ず警察に届けなければならなかったし、通行の混乱や喧嘩などの騒…

昭和初期のスポーツ

江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)281昭和初期のスポーツ 昭和初期、東京市民にとってスポーツと言えば、野球と相撲であった。野球は、大正十四年 (1925)に六大学リーグが成立、昭和二年の神宮球場完成にラジオ放送の開始もあいまって、人気が高まった。…

大衆演劇を考える

江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)280 大衆演劇を考える 演劇は、昭和十三年頃から観客増が停滞しはじめた。十六年以降は資料がないため断定できないが、おそらく減少していると思われる。それは、十五年に東宝移動文化隊や松竹移動演劇隊などが結成され、…