江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)436
泥濘の沖縄に血闘 山野埋む敵屍累々
六月七日の朝日新聞は「泥濘の沖縄に血闘 山野埋む敵屍累々」と、戦闘による敵の被害を記しているが、続いて「主陣に敵の侵入を許す」とある。我が軍の被害に触れず。
二面に、「奇襲轟沈か機艦船 沖縄に猛る陸軍襲撃機隊」が活躍する記事もある。
読売新聞は「全戦争の決、本土に」「国内結束こそ 勝利の堡塁」と、国民に求める記事。西南太平洋基地発として、「敵総攻撃開始」タラカン「陣前に激闘展開」。同じ基地から「続々敵陣を爆碎」「わが肉攻隊の活躍」などの戦況報告がある。
二面には「警視庁特別消防隊の敢闘」「猛炎熱風に阿修羅 筒先握り殪る」「殉職の十七消防隊員近く二階級特進」を初めとし。「近代戦と決戦の意義」「勝機なほ我に 沖縄に続け攻勢転移」。「特攻隊員名乗らず」「典範令に死ねと書いていなし だが 戦局は死ねと教ふ」、「神様扱ひに苦情 特攻隊へ巣立つ若桜隊」。それぞれの記事には、直接関連がないものの、読者に雰囲気としてのまとまりを感させる。