沖縄戦果を示すも苦戦を示唆する補給要請

江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)398

沖縄戦果を示すも苦戦を示唆する補給要請

 四月三十日の朝日新聞は、沖縄本島「南部全線で敵攻勢を」と、沖縄本島の南部全線で敵攻勢を受け、米軍が沖縄を南部から占領すると、認めたことであろう。

 一方読売新聞は「天長節の御儀」一面上段に記し、その下に戦況を「特攻隊・空海に敵強襲 戦艦(又は巡艦)等九隻屠る 陸上戦闘も本格激化す」。戦果は「空母、船団に突入 神風隊、荒鷲相次いで出撃」と並んで、神機今ぞ到る 〝青葉の追撃〟弛むな補給が続く。国内では「南九州にまたB29百機」を報告している。

 ロッパは、「五時半に起こされ、・・・千葉駅に着くと、空襲警報ですと言ふ、駅員が敵は数編隊だと言って歩く。・・・九時近くに銚子行きの汽車が入ったので乗る。鎧戸を閉めさせられたまゝ、干潟駅着。十一時半頃である。下りてきくと、今解除になったところだと言ふ。やれやれ。軍のバスに乗り、鹿取航空基地へ。・・・格納庫である。急造舞台、マイクも悪く、やりにくい。大庭の司会から始まる。一時。・・・聴衆約二・三千名。三時半頃終る。・・・干潟駅、大した混雑だ。帰宅九時頃」と記している。