昭和二十年八月二十一日・戦後の展望と戦中の処理

江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)511

戦後の展望と戦中の処理 

八月二十一日の読売新聞は「『新しき日本』建設への道標」として「科学と芸術の新興」「叡知と耐久力で起て」と。「軽工業へ迅速転換 蠶業大いに奨励」。「大御心を徹底滲透し 軍は肅然と整備処理」を「官民一致の強力を要請」とある。

二面に「燈管 警戒準備官制を解除」。「戦災都市再建へ活かせ戦訓」「防火には不安なく 快適 能率的に 保健衛生も十全の備へ」と元東京市長。

もう新しい動きが出ているのであろう、「勤労美を織込む モンペ筒袖は女子服装の原型 見た目より働き着に」に加えて「質実な服装」などを呼びかけている。

朝日新聞は「施策展開・急速調 まず行政機構を改編」を進めること。「燈管解除さる、信書の検閲停止」などを記している。

二面に、「お座なりを捨てて 生活と結ぶ演劇 新しい芸術の創造へ」の他に、「狭い国土に七千万人、腹を据えて苦難を突破」などの提言も示されている。

読売新聞に「軍では山とある貯蔵の物資を民衆に分けようとはしないで、自分達だけで分けているとのことだ。デマだろうといいたいが、この軍隊の個人主義は、私も従軍でさんざ見せつけられてきているので、いかにもありそうなことだとしか思えない」と、高見は記している。