茶花と花材の植物名その7

茶花と花材の植物名その7
コウホネスイレン科)・・・種名・・・コウホネの初見→本草和名918年頃
かうほね=コウホネ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
河骨=コウホネ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
川ほね=川骨=コウホネ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
温菘=コウホネ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
菘=コウホネ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
水鏡草=金蓮子=コウホネ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
萍蓬=コウホネ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
コガネヤナギ(シソ科)・・・種名
黄芩=コガネヤナギ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
こがねやなぎ=コガネヤナギ・・・『古流挿花湖月抄』1790年(寛政二年)に記される。
 
コケ(苔類)・・・総称名・・・コケの初見→古事記712年
苔=コケ・・・『『立花初心抄』1675年(延宝三年)に記される。
 
ゴジカアオギリ科)・・・種名・・・ゴジカの初見→毛吹草1645年
午時花=ゴジカ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
 
コシダ(ウラボシ科)・・・種名
小しだ=コシダ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
小歯朶=コシダ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
虎巻=小貫衆=歯朶=コシダ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
コデマリバラ科)・・・種名・・・コデマリの初見→毛吹草1645年
小手鞠=コデマリ・・・『隔蓂記』1649年(慶安二年)に記される。
コテマリ=コデマリ・・・『立花初心抄』1675年(延宝三年)に記される。
小粉團=コデマリ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
小てまり=コデマリ・・・『立花便覧』1695年(元禄八年)に記される。
小粉團(すゞかけ)=コデマリ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
小手毬=コデマリ・・・『小篠二葉伝』1787年天明七年)に記される。
 
コナラ(ブナ科)・・・種名・・・コナラの初見→万葉集785年前
柞=ははそ=コナラ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
コブシモクレン科)・・・種名・・・コブシの初見→続詞花和歌集1165年頃
こふし=コブシ・・・『古田織部茶書』1611年(慶長十六年)に記される。
辛夷=コブシ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
木筆=コブシ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
生庭(セイテイ)=コブシ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。
 
コマツナギマメ科)・・・種名・・・コマツナギの初見→倭名類聚抄935年頃
こまつなぎ=コマツナギ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
狼芽=コマツナギ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
駒つなぎ=コマツナギ・・・『立花便覧』1695年(元禄八年)に記される。
 
ゴマノハグサゴマノハグサ科)・・・種名
玄參=ゴマノハグサ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
ひねのうす=ゴマノハグサ・・・『古流挿花湖月抄』1790年(寛政二年)に記される。
 
コリヤナギ(ヤナギ科)・・・種名・・・コリヤナギの初見→詩経草木多識会品目1799年
こり柳=コリヤナギ・・・『美笑流活花四季百瓶圖』1780年(安永九年)に記される。
 
コンギク(キク科)・・・種名・・・コンギクの初見→本草綱目品目1672年?
こんきく=コンギク・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
紺菊=コンギク・・・『挿花千筋の麓』1768年(明和五年)に記される。
 
イカマメ科)・・・種名・・・サイカチの初見→康頼本草1380年頃
さひかち=サイカチ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
サカキ(ツバキ科)・・・種名・・・サカキの初見→古事記712年
サカキ=サカキ・・・『山科家礼記』1492年(明応元年)に記される。
 
サギソウ(ラン科)・・・種名・・・サギソウの初見→日葡辞書1603~4年
鷺宿草=サギソウ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
鷺草=サギソウ・・・『古今茶道全書』1693年(元禄六年)に記される。
 
サクラバラ科)・・・総称名・・・サクラの初見→日本書紀720年
をそ櫻=サクラ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
熊谷ノ櫻= サクラ・・・『天王寺屋会記』1584年(天正十二年)に記される。
さくら=サクラ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
吉野草=夢見草=尋源草=かさし草=人丸草=雲見草=曙草=あだな草=手向草=サクラ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
サクラバラバラ科)・・・変種名
桜はう=サクラバラ・・・『川上不白利休二百回忌茶会記』1782年(天明二年)に記される。
 
サクラソウサクラソウ科)・・・種名・・・サクラソウの初見→山科家礼記1491年
桜草=サクラソウ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
桜くさ=サクラソウ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
 
ザクロ(ザクロ科)・・・種名・・・ザクロの初見→大安寺資財帳747年
ざくろ=ザクロ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
シヤクロ=ザクロ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
柘榴=ザクロ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
石榴=ザクロ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
火石榴=ザクロ・・・『挿花四季枝折』1794年(寛政五年)に記される。
 
ササ(イネ科)・・・総称名・・・ササの初見→古事記712年
さヽ=ササ・・・『天王寺屋会記』1549年(天文十八年)に記される。
笹=ササ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
玉笹=ササ・・・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。
 
ササユリユリ科)・・・種名・・・ササユリの初見→抛入花伝書1684年
笹百合=ササユリ・・・『立花大全』1683年(天和三年)に記される。
ささゆり=ササユリ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
蔃(瞿)=笹ユリ=ササユリ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
早百合草=ササユリ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
黄精=ササユリ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
サリンドウ(リンドウ科)・・・種名
笹りんどう=ササリンドウ・・・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。
 
サザンカ(ツバキ科)・・・種名・・・サザンカの初見→日葡辞書1603~4年
山茶花サザンカ・・・『古田織部茶書』1605年(慶長十年)に記される。
茶山花=サザンカ・・・『古今茶道全書』1693年(元禄六年)に記される。
茶梅=さざんか=サザンカ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
サツキツツジ科)・・・種名・・・サツキの初見→毛吹草1645年
さつき=サツキ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
五月躑躅=サツキ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
皐月躑躅=サツキ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
杜鵑花=茵芋=サツキ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
サルスベリミソハギ科)・・・種名・・・サルスベリの初見→毛吹草1645年
さるすべりサルスベリ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
百日紅サルスベリ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
山歸来=サルスベリ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
猿落=紫微花=猴刺脱=サルスベリ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
サルトリイバラバラ科)・・・種名・・・サルトリイバラの初見→本草和名918年頃
猿取いばら=サルトリイバラ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
山歸来=サルトリイバラ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
さるとりの花=サルトリイバラ・・・『立花便覧』1695年(元禄八年)に記される。
土茯苓=サルトリイバラ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
猿穫艸=サルトリイバラ・・・『小篠二葉伝』1787年天明七年)に記される。
 
サワギキョウ(キキョウ科)・・・種名・・・サワギキョウの初見→池坊専応口伝1542年
サハキゝヨウ=サワギキョウ・・・『山科家礼記』1492年(明応元年)に記される。
澤桔梗=サワギキョウ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
水ぎきやう=サワギキョウ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
サンカクイ(カヤツリグサ科)・・・種名
三角菅=サンカクイ・・・『古流挿花湖月抄』1790年(寛政二年)に記される。
三角草=サンカクイ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)
 
サンシチ(キク科)・・・種名・・・サンシチの初見→日葡辞書1603~4年
三七=サンシチ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。