茶花と花材の植物名その12

茶花と花材の植物名その12
ナワシログミ(グミ科)・・・種名
酸棗(なわしろぐみ)=ナワシログミ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
ナンテン(メギ科)・・・種名・・・ナンテンの初見→明月記1230年
南天ナンテン・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
ナツテン=ナンテン・・・『松屋会記』1590年(天正十八年)に記される。
南天竹=闌天竹=草木之王=ナンテン・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
南燭=ナンテン・・・・・・『抛入花薄』1767年(明和四年)に記される。
 
ナンバンギセル(ハマウツボ科)・・・種名・・・ナンバンギセルの初見→怡顔斎菌品1761年
土歯=竹六穴=ナンバンギセル・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。
 
ニシキギニシキギ科)・・・種名・・・ニシキギの初見→名語記1275年
錦木=ニシキギ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
にし木=ニシキギ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
衛茅=ニシキギ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
ニワウメ
バラ科)・・・種名・・・ニワウメの初見→詞林采葉抄1366年
栯李=ニワウメ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
にはむめ=ニワウメ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
小梅=ニワウメ・・・『古今茶道全書』1693年(元禄六年)に記される。
庭梅=庭桜=ニワウメ・・・『抛入花薄』1767年(明和四年)に記される。
 
ニワザクラバラ科)・・・種名・・・ニワザクラの初見→散木奇歌集1128年
庭櫻=ニワザクラ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
庭さくら=ニワザクラ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
玉帯花=ニワザクラ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
朱櫻=ニワザクラ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
にはさくら=ニワザクラ・・・『立花便覧』1695年(元禄八年)に記される。

ニワトコスイカズラ科)・・・種名・・・ニワトコの初見→撮壌集1454年
庭とこ=ニワトコ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
ニワトコ=ニワトコ・・・『槐記』1734年(享保十九年)に記される。
陸英=接骨木=ニワトコ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
 
ニワフジマメ科)・・・種名
岩藤=ニワフジ・・・『砂鉢生花傳』1775年(安永四年)に記される。


ニンジン(セリ科)・・・種名・・・ニンジンの初見→お湯殿の上の日記1608年
胡羅萄=ニンジン・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。

 
 
ヌルデ(ウルシ科)・・・種名・・・ヌルデの初見→日本書紀720年
勝軍木=ヌルデ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
ぬるで=ヌルデ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
 
 
ネギユリ科)・・・種名・・・ネギの初見→日本書紀720年
白葱=ネギ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
 
ネジアヤメ(アヤメ科)・・・種名・・・ネジアヤメの初見→本草綱目啓蒙1805年
ばれん=ネジアヤメ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
ハリン=ネジアヤメ・・・『山科家礼記』1492年(延徳四年)に記される。
馬蘭=ネジアヤメ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
蠡實=ネジアヤメ・・・『砂鉢生花傳』1773年(安永二年)に記される。

 
 
ネズ(ヒノキ科)・・・種名                                
ムロ=ネズ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。

 
 
ネムノキマメ科)・・・種名・・・ネムの初見→万葉集785年前
(掖)=ねむ=ネムノキ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
夜合=合歓=ネムノキ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。

 
 
ノウゼンカズラノウゼンカズラ科)・・・種名・・・ノウゼンカズラの初見→本草和名918年頃
のうぜん=ノウゼンカズラ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
凌霄花ノウゼンカズラ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
のふぜん葛=ノウゼンカズラ・・・『立花便覧』1695年(元禄八年)に記される。
紫葳=凌宵=ノウゼンカズラ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。

 
 
ノコギリソウ(キク科)・・・種名・・・ノコギリソウの初見→花壇綱目1664年
地楡=ノコギリソウ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
鋸切草=ノコギリソウ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)
ほうおう草=ノコギリソウ・・・『挿花秘傅伝圖式』1799年(寛政十年)に記される。

 
 
ノコンギク(キク科)・・・種名
こんきく=ノコンギク・・・『古今茶道全書』1693年(元禄六年)に記される。

 ノリウツギ=(ユキノシタ科)・・・種名
山うつ木=ノリウツギ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。



 
バイモユリ科)・・・種名
貝母=バイモ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
はつゆり=貝母=バイモ・・・『古流挿花湖月抄』1790年(寛政二年)に記される。

 
 
ハカタユリユリ科)・・・種名・・・ハカタユリの初見→犬子集1633年
はかたゆり=ハカタユリ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
轉多百合=ハカタユリ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。


ハギマメ科)・・・種名・・・ハギの初見→万葉集785年前
はぎ=ハギ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
萩=ハギ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
白頭花=ハギ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
月見草=鹿鳴草=秋遅草=ハギ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
天笠花=ハギ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
胡枝子=ハギ・・・『古流挿花湖月抄』1790年(寛政二年)に記される。
鹿鳴草=ハギ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。

 
 
ハクウンボクエゴノキ科)・・・種名・・・ハクウンボクの初見→広益地錦抄1719年
しら雲木=ハクウンボク・・・『古流生花四季百瓶図』1778年(安永七年)に記される。

 
 
ハクチョウゲ(アカネ科)・・・種名・・・ハクチョウゲの初見→山科家礼記1491年
ハクチヤウケ=ハクチョウゲ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
白丁花=ハクチョウゲ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
白鳥花=ハクチョウゲ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
白頂花=ハクチョウゲ・・・『抛入花薄』1767年(明和四年)に記される。

 
 
ハクモクレンモクレン科)・・・種名・・・ハクモクレンの初見→お湯殿の上の日記1677年
木蓮ハクモクレン・・・『徳川実紀』1628年(寛永五年)に記される。
玉蘭=ハクモクレン・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。

 
 
ハゲイトウヒユ科)・・・種名・・・ハゲイトウの初見→枕草子1001年頃
鴈來紅=ハゲイトウ・・・『立花大全』1683年(天和三年)に記される。

 
 
ハコネウツギスイカズラ科)・・・種名・・・ハコネウツギの初見→毛吹草1645年
海仙花=ハコネウツギ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。
錦帯花=ハコネウツギ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
花うつき=ハコネウツギ・・・『挿花秘傅伝圖式』1799年(寛政十年)に記される。

ハシバミ(カバノキ科)・・・種名
ハシバミ=ハシバミ・・・『槐記』1726年(享保十一年)に記される。

 
 
バショウ(バショウ科)・・・種名・・・バショウの初見→文華秀麗集818年
ばせを=バショウ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
芭蕉=バショウハギ・・・・『立花便覧』1695年(元禄八年)に記される。

 
 
ハススイレン科)・・・種名・・・ハスの初見→古事記712年
れんげ=ハス・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
ハスノ花=ハス・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
蓮華=荷葉=ハス・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
風露良=露堪草=池見草=つまなし草=ハス・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
荷銭=ハス・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。

 
 
ハタンキョウバラ科)・・・変種
巴且杏=ハタンキョウ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。

 
 
ハチク(イネ科)・・・種名
箕竹=呉竹=ハチク・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。

 
 
ハッカ(シソ科)・・・種名・・・ハッカの初見→撮壌集1454年
薄荷=ハッカ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。

 
 
ハナザクロ
(ザクロ科)・・・種名
花柘榴=ハナザクロ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
花さくろ=ハナザクロ・・・『立花便覧』1695年(元禄八年)に記される。

 
 
ハナシノブ
(ハナシノブ科)・・・種名・・・ハナシノブの初見→諸禽万益集1717年
花忍艸=ハナシノブ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。

 
 
ハナショウブ(アヤメ科)・・・種名・・・ハナショウブの初見→捨玉集1346年
花菖蒲=ハナショウブ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
花水剣=ハナショウブ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
白昌=水宿=吹喜草=ハナショウブ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。

 
 
ハボタンアブラナ科)・・・種名・・・ハボタンの初見→諸禽万益集1717年
葉牡丹=ハボタン・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。

 
 
ハマギク(キク科)・・・種名・・・ハマギクの初見→花壇綱目1664年
佛頂菊=ハマギク・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
はまぎく=ハマギク・・・『挿花秘傅伝圖式』1799年(寛政十年)に記される。

 
 
ハマス(カヤツリグサ科)・・・種名
カウフシ=ハマスゲ・・・『山科家礼記』1492年(明応元年)に記される。
香附子=ハマスゲ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。

 
 
ハマナスバラ科)・・・種名・・・ハマナスの初見→草花魚貝虫類写生1669年
玫瑰=ハマナス・・・『挿花四季枝折』1794年(寛政五年)に記される。
玫瑰芲=ハマナス・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。
 


ハマナデシコナデシコ科)・・・種名・・・ハマナデシコの初見→日葡辞書1603~4年
濱撫子=ハマナデシコ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。

 
ハマボウ
アオイ科)・・・種名・・・ハマボウの初見→日葡辞書1603~4年
生まほう=ハマボウ・・・『有楽亭茶湯日記』1612年(慶長十七年)に記される。
金木蘭=ハマボウ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。