『花譜』の植物名

『花譜』の植物名
 『花譜』の植物名を記されている順に示す。資料として、国立国会図書館デジタルコレクションおよび中村学園貝原益軒アーカイブに記されている『花譜』関連書、『牧野新日本植物図鑑』、『樹木大図説』などを使用する。
 「梅」は、ウメ(バラ科)。
 「山茶花」は、ツバキ(ツバキ科)。
 「福寿草」は、フクジュソウキンポウゲ科)。
 「金盞花」は、キンセンカ(キク科)・『牧野新日本植物図鑑』によれば、別名ホンキンセンカ
 「山礬花」は、ジンチョウゲジンチョウゲ科)・なぜ「山礬花」とするか不明、「山礬」をハイノキ(ハイノキ科)とする例がある。
 「杏花」は、アンズ(バラ科)。
 「辛夷花」は、コブシ(モクレン科)。
 「小櫻」は、ヒガンザクラ(バラ科)・「小櫻」をヒガンザクラとする例は少ない。
 「垂絲櫻」は、シダレザクラバラ科)。
 「櫻」は、サクラ(バラ科)・総称名。
 「李」は、スモモ(バラ科)。
 「連翹」は、レンギョウ(モクセイ科)。
 「櫻桃」は、ユスラウメ(バラ科)。
 「山櫻桃」は、ニワウメ(バラ科)。
 「玉蘭花」は、モクレンモクレン科)。
 「桃花」は、モモ(バラ科)・総称名。
 「海棠花」は、ハナカイドウ(バラ科)。
 「櫨」は、ボケ(バラ科)。
 「梨」は、ナシ(バラ科)。
 「薔薇」は、バラ(バラ科)。・総称名。
 「月季花」は、コウシンバラ(バラ科)。
 「玫塊花」は、ハマナスバラ科)。・マイカイの可能性があるが振仮名「はまなす」から判断。
 「酴醿」は、トキンイバラ(バラ科)。
 「繅絲花」は、イザヨイバラ(バラ科)?・『樹木大図説』2-340・2-343を参照されたい。
 「芫花」は、フジモドキ(バラ科)。
 「胡蝶花」は、シャガ(アヤメ科)。
 「笑靨花」は、シジミバナ(バラ科)。
 「棣棠花」は、ヤマブキ(バラ科)。
 「草棣棠」は、ヤマブキソウキンポウゲ科)。
 「牡丹」は、ボタン(キンポウゲ科)。
 「躑躅」は、ツツジツツジ科)・総称名。
 「紫藤」は、フジ(マメ科)。
 「華鬘」は、ケマンソウキンポウゲ科)。
 「榲桲」は、マルメロ(バラ科)。
 「鈴掛」は、コデマリバラ科)。
 「白及」は、シラン(ラン科)。
 「燕子花」は、カキツバタ(アヤメ科)。
 「鳶尾」は、イチハツ(アヤメ科)。
 「石南花」は、シャクナゲツツジ科)。
 「美人蕉」は、ヒメバショウ(バショウ科)。
 「粉團花」は、テマリバナ(スイカズラ科)。
 「雪柳」は、ユキヤナギバラ科)。
 「茼蒿」は、シュンギク(キク科)。
 「馬蘭」は、ネジアヤメ(アヤメ科)。
 「白頭翁」は、ヒロハオキナグサキンポウゲ科)・『牧野新日本植物図鑑』701による。
 「櫻草」は、サクラソウサクラソウ科)。
 「庭櫻」は、ニワザクラ(バラ科)。
 「紫荊樹」は、ハナズオウマメ科)。
 「蝦根」は、エビネ(ラン科)。
 「荒世伊登宇」は、アラセイトウアブラナ科)。
 「仙臺萩」は、センダイハギ(マメ科)。
 「草牡丹」は、クサボタン(キンポウゲ科)。
 「米嚢花」は、ケシ(ケシ科)。
 「菖蒲花」は、ハナショウブ(アヤメ科)。
 「錦帯花」は、ハコネウツギスイカズラ科)。
 「鉄線花」は、テッセン(キンポウゲ科)。
 「石竹」は、セキチクナデシコ科)。
 「虎耳草」は、ユキノシタユキノシタ科)
 「紅花」は、ベニバナ(キク科)。
 「白丁花」は、ハクチョウゲ(アカネ科)。
 「芍薬」は、シャクヤクキンポウゲ科)。
 「小藤」は、ニワフジマメ科)。
 「杜鵑花」は、サツキ(ツツジ科)。
 「佛桑花」は、ブッソウゲ(アオイ科)。
 「下毛」は、シモツケマメ科)。
 「卯花」は、ウツギ(ユキノシタ科)。
 「美人草」は、ヒナゲシ(ケシ科)。
 「壇特花」は、ダンドク(カンナ科)。
 「橘」は、ミカン(ミカン科)・総称名。
 「金絲桃」は、ビヨウヤナギ(オトギリソウ科)。
 「鼓子花」は、ヒルガオヒルガオ科)。
 「紫陽花」は、アジサイユキノシタ科)。
 「梔」は、クチナシ(アカネ科)。
 「剪春羅」は、ガンピ(ナデシコ科)。
 「菅草」は、ワスレグサ(ユリ科)・『牧野新日本植物図鑑』3345による。
 「夏菊」は、キク(キク科)・総称名。
 「石榴花」は、ザクロ(ザクロ科)・総称名。
 「蜀葵」は、タチアオイアオイ科)。
 「錦葵」は、ゼニアオイ(アオイ科)。
 「黄蜀葵」は、トロロアオイアオイ科)。
 「五月菊」は、コンギク(キク科)。
 「鷹爪」は、レダマ(マメ科)。
 「合歡」は、ネムノキ(マメ科)。
 「蓮」は、ハス(スイレン科)。
 「百日紅」は、サルスベリミソハギ科)。
 「鳳仙花」は、ホウセンカ(ツリフネソウ科)。
 「風蘭」は、フウラン(ラン科)。
 「百合」は、ユリ(ユリ科)・総称名。
 「凌霄花」は、ノウゼンカズラノウゼンカズラ科)。
 「剪秋羅」は、センノウ(ナデシコ科)。
 「秋海棠」は、シュウカイドウ(シュウカイドウ科)。
 「牽牛花」は、アサガオヒルガオ科)。
 「茶蘭」は、チャラン(ラン科)。
 「金沸草」は、オグルマ(キク科)。
 「萍蓬草」は、コウホネスイレン科)。
 「慈姑花」は、クワイオモダカ科)。
 「鉄色箭」は、ナツズイセンヒガンバナ科)。
 「浮薔」は、ミズアオイミズアオイ科)。
 「飛廉」は、ヒレアザミ(キク科)。
 「玉簪花」は、ギボウシユリ科)。
 「蘭」は、ラン(ラン科)・総称名。
 「東浦塞牽牛花」は、(かんぽちやあさがほ)と振仮名がある。『牧野新日本植物図鑑』に記載無し。