2020-01-01から1年間の記事一覧

二十六年は娯楽のピークか

江戸・東京庶民の楽しみ 123二十六年は娯楽のピークか 三月郡司大尉千島探検出発/六月福島中佐シベリア単騎横断より帰国・インフレにも変わらぬ市民のレジャー 一月の新聞に、「丁稚小僧の休日は一年に唯二回」と休日の増加を求める記事が出ている。今では…

二十五年頃から庶民演劇に変化が

江戸・東京庶民の楽しみ 122二十五年頃から庶民演劇に変化が二月第二回総選挙で選挙干渉/十一月北里柴三郎伝染病研究所を設立・「塩原多助」の芝居が空前の大入り 浅草十二階は、この年も元旦から入場者が殺到。歌舞伎座で上演した「塩原多助一代記」は空前…

二十四年に花開く明治ならではの楽しみ

江戸・東京庶民の楽しみ 121二十四年に花開く明治ならではの楽しみ一月帝国議会記事堂消失/五月大津事件/十月濃尾大地震・十二階、浅草のシンボルとなり入場者は百万人 物価騰貴、凶作による米価騰貴、資金不足、綿紡績の過剰生産など前年の恐慌に続いて景…

新たな楽しみが増える二十三年

江戸・東京庶民の楽しみ 120新たな楽しみが増える二十三年 七月第一回総選挙/十月教育勅語発布/十一月第一回通常議会開催・上野は、博覧会にパノラマで大賑わい この頃になると、市民の遊び場が続々と作られていく。この年、人々が最も注目したのは、浅草…

分からぬ憲法に浮かれる庶民年

江戸・東京庶民の楽しみ 119明治二十二年の憲法発布に浮かれる庶民二月大日本帝国憲法発布・森文相暗殺/十月大隅外相暗殺未遂 ・憲法発布で市民レジャーが活気づく 前年にも増して市民のレジャー活動は活発化し、新聞にはあちこちの行楽地の様子が紹介され…

東京庶民の明治二十一年の楽しみ

江戸・東京庶民の楽しみ 118東京庶民の明治二十一年の楽しみ四月市制・町村制公布/十一月メキシコとの通商条約調印(初の対等条約)・花見に臨時列車が運行 正月は天気もよく、浅草には大勢の人出があった。当時の行楽は、正午から午後2~3時頃が最も人出が…

運動会が広がる明治二十年

江戸・東京庶民の楽しみ 117運動会が広がる明治二十年六月憲法草案執筆開始/十二月保安条例施行、尾崎行雄ら追放・市民に広がる運動会 東京市の人口が123万人となり、交通機関の発達もあって、市民の行楽地は少しずつ広がっている。一月、東京府の南端、…

賑わいを取り戻す明治十九年

江戸・東京庶民の楽しみ 116賑わいを取り戻す明治十九年三月帝国大学設立/八月清国水兵暴れた長崎事件/ノルトマン号事件・市民が集まる浅草、亀戸、・・・ 当時、東京には様々な人が生活しており、琴の師匠連もその一人であり、初巳には、琴の曲を奉納する…

明治十八年・明治の浅草がスタート

江戸・東京庶民の楽しみ 115明治十八年・明治の浅草がスタート四月天津条約調印/十二月伊藤博文初代内閣総理大臣就任浅草「六区」が完成 明治十八年の東京市民の話題は、前年完成した六区のある浅草公園一色と言ってもいいだろう。この時期新聞は、ことある…