茶花と花材の植物名その10

茶花と花材の植物名その10
センリョウ(センリョウ科)・・・種名・・・センリョウの初見→温故知新書1484年
仙蓼菓=センリョウ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
せんりうけ=センリョウ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
仙稜=センリョウ・・・『抛入花薄』1767年(明和四年)に記される。
珊瑚=センリョウ・・・『活花圖大成』1789年(寛政元年)に記される。
 
ソテツ(ソテツ科)・・・種名・・・ソテツの初見→蔭凉軒日録1463年
蘇鉄=ソテツ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
ソバタデ科)・・・種名・・・ソバの初見→万葉集785年前
そばの花=ソバ・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。
蕎麦=ソバ・・・『酒井宗雅茶会記』1787年天明七年)に記される。
 
ソバナ(キキョウ科)・・・種名
齋苨=ソバナ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。
 
ソラマメマメ科)・・・種名・・・ソラマメの初見→ラホ日辞典1595年
そらまめの花=ソラマメ・・・『酒井宗雅茶会記』1788年(天明八年)に記される。
 
ダイオウタデ科)・・・総称名
大黄=ダイオウ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
ダイコンアブラナ科)・・・種名・・・ダイコンの初見→古事記712年
大根=ダイコン・・・『酒井宗雅茶会記』1787年天明七年)に記される。
 
ダイコンソウバラ科)・・・種名・・・ダイコンソウの初見→草木弄葩抄1735年
金剛草=ダイコンソウ・・・『立花大全』1683年(天和三年)に記される。
 
タカノハススキ(イネ科)・・・変種名
鷹の羽薄=タカノハススキ・・・『古流生花四季百瓶図』1778年(安永七年)に記される。
 
タケ(イネ科)・・・総称名・・・タケの初見→古事記712年
竹=タケ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
石母草=此君=吾友=不秋草=千色草=小枝草=河玉草=夕玉草=タケ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
タケノコ(イネ科)・・・総称名
竹子=タケノコ・・・『天王寺屋会記』1584年(天正十二年)に記される。
笋=タケノコ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
石母草=タケノコ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
タチアオイアオイ科)・・・種名・・・タチアオイの初見→本草和名918年頃
立葵タチアオイ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
立あふひ=タチアオイ・・・『華道全書』1717年享保二年)に記される。
蜀葵=タチアオイ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
花相=タチアオイ・・・『古流挿花湖月抄』1790年(寛政二年)に記される。
 
タチバナバラ科)・・・種名・・・タチバナの初見→古事記712年
たち花=タチバナ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
橘=タチバナ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
タデタデ科)・・・総称名・・・タデの初見→万葉集785年前
赤草=タデ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
あかくさ=タデ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
たで=タデ・・・『川上不白利休二百回忌茶会記』1782年(天明二年)に記される。
 
タニウツギスイカズラ科)・・・種名
谷ウツキ=タニウツギ・・・『後西院御茶之湯記』1681年(延宝九年)に記される。
 
タムシバモクレン科)・・・種名・・・タムシバの初見→諸国産物帳1735~40年
蘭花タムシバ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
 
タメトモユリユリ科)・・・種名・・・タメトモユリの初見→抛入花伝書1684年
為朝百合=タメトモユリ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
ためともゆり=タメトモユリ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
 
タラヨウ(モチノキ科)・・・種名
たらやう=タラヨウ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
ダンギク(キク科)・・・種名
蘭菊=ダンギク・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
らん菊=ダンギク・・・タメトモユリ・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。
 
ダンドク(カンナ科)・・・種名・・・ダンドクの初見→花壇綱目1664年
壇特花=ダンドク・・・『隔蓂記』1647年(正保四年)に記される。
だんどく花=ダンドク・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
タンポポ(キク科)・・・種名・・・タンポポの初見→本草和名918年頃
タンホホ=タンポポ・・・『松屋会記』1641年(寛永十八年)に記される。
地膽草=タンポポ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
金簪草=タンポポ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
皷草=タンポポ・・・『挿花千筋の麓』1768年(明和五年)に記される。
皷子花=タンポポ・・・『古流生花四季百瓶図』1778年(安永七年)に記される。
 
チガヤ
(イネ科)・・・種名
あさち=チガヤ・・・『天王寺屋会記』1549年(天文十八年)に記される。
茅針=チガヤ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
チサ(キク科)・・・種名・・・チシャの初見→新撰字鏡900年頃
ちさ=チサ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
チドメグサ(セリ科)・・・種名・・・チドメグサの初見→日葡辞書1603~4年
ちとめ=チドメグサ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
チャ(ツバキ科)・・・種名・・・チャの初見→色葉字類抄1181年頃
茶木=チャ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
茶ノ花=チャ・・・『松屋会記』1579年(天正七年)に記される。
 
チャラン(センリョウ科)・・・種名・・・チャランの初見→草花魚貝虫類1680年
孩兒菊=チャラン・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
チョウジソウ(リンドウ科)・・・種名・・・チョウジソウの初見→毛吹草1645年
丁子草=チョウジソウ・・・『立花大全』1683年(天和三年)に記される。
  
チョウセンアサガオ
(ナス科)・・・種名・・・チョウセンアサガオの初見→温故知新書1484年
朝鮮蕣=チョウセンアサガオ・・・『源氏活花記』1765年(明和二年)に記される。
曼陀羅花=チョウセンアサガオ・・・『挿花千筋の麓』1768年(明和五年)に記される。
朝鮮あさがほ=チョウセンアサガオ・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。
 
チョウセンカサユリユリ科)・・・種名
かうらいゆり=チョウセンカサユリ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
 
ツガ(マツ科)・・・種名
トカ=ツガ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
栂=ツガ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
とが=ツガ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
 
ツゲ(ツゲ科)・・・種名・・・ツゲの初見→万葉集785年前
黄楊=ツゲ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
つげ=ツゲ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
豆計=ツゲ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
ツゲカゥジ(ミカン科)・・・種名                             
つげこうじ=ツゲカゥジ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
 
ツタブドウ科)・・・種名・・・ツタの初見→万葉集785年前
つた=ツタ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
蔦=ツタ・・・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。
 
ツツジツツジ科)・・・総称名・・・ツツジの初見→ 万葉集785年前
つつじ=ツツジ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
躑躅ツツジ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
ツバキ(ツバキ科)・・・総称名・・・ツバキの初見→古事記712年
椿=ツバキ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
タマツハキ=ツバキ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
海石榴=山茶=ツバキ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される