茶花と花材の植物名その4

茶花と花材の植物名その4
 
オグルマ(キク科)・・・種名・・・オグルマの初見→山科家礼記1491年
ヲクルマ=オグルマ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)に記される。
ヲ車ノ花=オグルマ・・・『宗湛日記』1587年(天正十五年)に記される。
をくるま=小車=オグルマ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
艾菊=オグルマ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
施覆花=オグルマ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
金沸花=オグルマ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
オケラ(キク科)・・・種名・・・オケラの初見→日本書紀720年
白朮=ケラ艸=オケラ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。

オシロイバナオシロイバナ科)・・・種名・・・オシロイバナの初見→花譜1698年
紫茱荊=オシロイバナ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
おしろいさう=オシロイバナ・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。
 
オタカラコウ(キク科)・・・種名
たからかう=オタカラコウ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
オトギリソウオシロイバナ科)・・・種名・・・オトギリソウの初見→日葡辞書1603~4年
弟害=オトギリソウ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
弟切草=オトギリソウ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
劉寄奴=オトギリソウ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
おときり草=オトギリソウ・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。
 
オトコエシオミナエシ科)・・・種名・・・オトコエシの初見→増山之井1663年
敗醤=オトコエシ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
オドリコソウ(シソ科)・・・種名・・・オドリコソウの初見→毛吹草1645年
躍草=オドリコソウ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
オニユリユリ科)・・・種名・・・オニユリの初見→蔭凉軒日録1492年
鬼百谷=オニユリ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
おにゆり=オニユリ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
巻丹=オニユリ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
オミナエシオミナエシ科)・・・種名・・・オミナエシの初見→万葉集785年前
女郎花=オミナエシ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
をみなへし=オミナエシ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
女倍之=おもひ草=オミナエシ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
オモダカオモダカ科)・・・種名・・・オモダカの初見→本草和名918年頃
おもたか=オモダカ・・・『小堀遠州茶会記集成』1628年(寛永五年)に記される。
をもだか=オモダカ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
慈姑オモダカ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
沢潟オモダカ・・・『甲陽生花百瓶図』1774年(安永三年)に記される。
芲慈茹=オモダカ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。
 
オモトユリ科)・・・種名・・・オモトの初見→康頼本草1380年頃
おもと=オモト・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
蘆藜=オモト・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
葱苒=葱炎=老母草オモト・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
万年青=オモト・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。
 
カイドウバラ科)・・・総称名・・・カイドウの初見→下学集1444年
海堂=カイドウ・・・『天王寺屋会記』1568年(永禄十一年)に記される。
海棠=カイドウ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
かいどう=カイドウ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
海紅花=海棠梨=カイドウ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
桜棠=カイドウ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)に記される。
 
カエデ(カエデ科)・・・総称名・・・カエデの初見→万葉集785年前
楓=カエデ=もみぢ=カエデ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
栬=カエデ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
紅葉=カエデ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
鶏冠木=カエデ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
若楓=カエデ・・・『立花訓蒙図彙』1695年(元禄八年)に記される。
 
カキカキノキ科)・・・種名・・・カキの初見→正倉院文書757年
柿=カキ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)
かきの木=カキ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
 
カキツバタ(アヤメ科)・・・種名・・・カキツバタの初見→万葉集785年前
カキツハタ=カキツバタ・・・『山科家礼記』1491年(延徳三年)
杜若=カキツバタ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
蠡草=劇草栬=カキツバタ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。
紫菊=かほよはな=カキツバタ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
燕子花=カキツバタ・・・『挿花千筋の麓』1768年(明和五年)に記される。
 
カザグルマキンポウゲ科)・・・種名・・・カザグルマの初見→毛吹草1645年
かさくるま=カザクルマ・・・『江岑宗左茶書』1646年(正保三年)に記される。
風車=カザクルマ・・・『古今茶道全書』1693年(元禄六年)に記される。
 
カシ(ブナ科)・・・総称名・・・カシの初見→古事記712年
櫧木=樫=カシ・・・『立花指南』1688年(貞享五年)に記される。
広葉=葉広柏=青柏=秋柏=カシ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
カジノキ(クワ科)・・・種名
梶木=カジノキ・・・『池坊専應口傳』1542年(天文十一年)に記される。
 
カシワ(ブナ科)・・・種名・・・カシワの初見→倭名類聚抄935年頃
柏=カシワ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
ならの=カシワ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
かしわ=カシワ・・・『立華道知邊大成』1720年(享保五年)に記される。
青かしは=カシワ?・・・『酒井宗雅茶会記』1788年(天明八年)に記される。
 
カタクリユリ科)・・・種名・・・カタクリの初見→万葉集785年前
旱藕=カタクリ・・・『生花百競』1768年(明和五年)に記される。
 
カタバミカタバミ科)・・・種名・・・カタバミの初見→本草和名918年頃
かたばみ=カタバミ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
カッコウソウサクラソウ科)・・・種名
郭公=カッコウソウ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
 
カノコユリユリ科)・・・種名・・・カノコユリの初見→花壇綱目1664年
鹿子百合=カノコユリ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
かのこゆり=カノコユリ・・・『立花正道集』1684年(天和四年)に記される。
 
カバノキ(カバノキ科)・・・種名・・・カバノキの初見→色葉字類抄1181年
樺=カバノキ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
カボチャ(ウリ科)・・・種名・・・カボチャの初見→草木花写生1661~74年
かほちやの花=カボチャ・・・『挿花故実化』1778年(安永七年)に記される。
 
ガマ(イネ科)・・・種名・・・ガマの初見→古事記712年
蒲=ガマ・・・『天王寺屋会記』1583年(天正十一年)に記される。
がま=ガマ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
花かつみ=ガマ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
嶋蒲=ガマ・・・『小篠二葉伝』1787年天明七年)に記される。
 
カモジグサ(イネ科)・・・種名
燕麦=カモジグサ・・・『抛入花薄精微』1796年(寛政七年)
 
カヤ(イチイ科)・・・種名
かや=カヤ・・・『仙傳抄』1445年(文安二年)に記される。
 
カヤツリグサ(イネ科)・・・種名・・・カヤツリグサの初見→草花生写図巻1661~74年
莎草=カヤツリグサ・・・『立花秘傳抄』1688年(貞享五年)に記される。
 
カラシナアブラナ科)・・・種名・・・カラシナの初見→本草和名918年頃
柰=カラシナ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
カラスウリ(ウリ科)・・・種名・・・カラスウリの初見→新撰字鏡900年頃
萎蕤=カラスウリ・・・『生花枝折抄』1773年(安永二年)に記される。
 
カラスビシャクサトイモ科)・・・種名・・・カラスビシャクの初見→新刊多識編1631年
半夏=カラスビシャク・・・『挿花四季枝折』1794年(寛政五年)に記される。
 
カラタチバラ科)・・・種名・・・カラタチの初見→万葉集785年前
からたち=カラタチ・・・『替花傳秘書』1661年(寛文元年)に記される。
枳殼=きこく=カラタチ・・・『抛入花傳書』1684年(貞享一年)に記される。