江戸・東京市民の楽しみ(昭和時代)388
十九日の新聞は「勝機の把握今にあり」と
高見は「昨日の五時のニュースに、 軍艦マーチが奏され、空母五隻を沈したという大本営発表が報道されたが、今日の新聞にはいちように今こそ待ちに待った勝機が來たと書いてある。 朝日は『勝機の把握今にあり』、毎日は『勝機把握は今、一億 ”特攻"に徹せん』、讀賣は『今 にあり勝機の把握』社説の題目は、朝日『勝機に立つ試』、毎日『絶好の機到る』、讀賣『生産陣奮起せよ』」との、報道を記している。
帝国館は十九日から有料興行を開始。「東京新聞の芸能欄を見ると、小屋(劇場)が昔と比べて十分の一ぐらいになっている。それでも、東京の罹災から考えると、随分と沢山ある。不思議に焼けてないと思われるところがある」と、高見は日記に書いている。空襲が続き、東京は焼け野が原、生活を建て直そうとする市民は食べるだけでなく、娯楽も求めていた。