和のガーデニングを始めましょう

和のガーデニングを始めましょう

はじめに
イメージ 1  日本は、世界で最も草花の種類が豊富な国です。日本ならではの美しい花が四季折々に咲き、日本人の感性を豊かにしてきました。そのような花をもっと身近に鑑賞できることを願って、山野草による和のガーデニングを広めたいと思います。
  山野草は栽培が難しい、と思い込んでいる人が少なくありません。しかし、植えてみると容易に生育し、世話も案外楽な植物がいくつもあります。まずは草花の性質や特徴を知り、実際に育ててみることから始めましょう。
 イメージ 2 まず、苗や種をどのようにして入手するか。インターネットで探せば、たいていの植物は購入できます。しかし、できれば知人から分けてもらうことを薦めます。それは、山野草を植栽している場所を見て、どのような環境(特に日当たり、土壌、風通しなど)であるかを教えてもらうためです。
  つぎに、今できる範囲で草花を植え、無理をしないこと。初めは、思いのままにいろいろな植物を植えてもよいでしょう。育てているうちに、様々なことが見えてきます。生育が悪かったり、花も咲かずに枯れるかもしれませんが、それはそれで良い経験です。失敗の原因の多くは、欲張りすぎることにあります。初めから大きな期待をすると、失望も大きく落胆します。
  イメージ 3山野草の栽培は、気長に焦らず、自分の思うようにしようとせず、じっくりと待つことです。何も言わない植物でも、そこそこの自己主張があり、それを感じることが大事です。地面に直接植えずに鉢植えにしている人でも、究極は植物の本心を掴むことだと断言します。植物自身も植えられた環境に必死に順応しようとしています。盆栽の植物を見ていると、何と植物は適応力が高いかと思わざるを得ません。地植えの山野草は、植物自ら適応する環境をさらに創りだすのではないかとの錯覚に陥ります。
 イメージ 4 ススキやセイタカアワダチソウが繁茂する原野に、山野草を群落状に育てた経験から、植物の適応力と生命力に感嘆します。山野草を育てていると、植物の様々な変化や表情から植物の意志がわかるような気になります。そうなれば、植物と心が通じるようになったと言っても良いでしょう。