#自然保護

レンゲショウマを訪ねて

レンゲショウマを訪ねて 関東地方には、東京から日帰りのできるレンゲショウマの群生地がいくつかあります。今年の夏は暑く、少々バテ気味なので、三ツ峠はあきらめて高尾山と御岳山に出かけました。 ★高尾山 最も楽なのは高尾山。東京駅から高尾山口まで1…

人工林の明治神宮に学ぶ

自然保護のガーデニング 20 人工林の明治神宮に学ぶ 「自然をつくる」という言葉は、三十年も前に本田正次東京大学名誉教授が『自然保護』(N0.93-94)の中で述べている。もっとも当時は自然保護という言葉がようやく社会に知られるようになった時代であり、…

自然を保護した仕組みの崩壊

自然保護のガーデニング18 自然を保護した仕組みの崩壊 江戸から明治への社会体制の変化は、国内のいろいろな仕組みを変えていった。日本の自然は、その影響を大きく受けて今のような状況になったのであるが、政府はその変化を予測できなかった(というより…

江戸時代の自然が消える!?

自然保護のガーデニング19 江戸時代の自然が消える!? 明治になって、日本の自然が急激に改変していった(破壊された)のは、次の二つの要因によるものと考えられる。一つは、人間による直接的な自然破壊、もう一つがオオカミの絶滅などによる生態系の変化で…

日本流の自然保護

自然保護のガーデニング17 2002年(平成14年)6月30日(日曜日)毎日新聞朝刊の書評を示します。 日本流の自然保護 明治以降、西欧へでかけた日本人たちは、西欧の自然科学を驚異の眼差しを持って礼賛し、いわば盲目的に自然保護や森林の造成管理など…

自然を守った先人の知恵

自然保護のガーデニング16 自然を守った先人の知恵 入会利用は、村と村の争いを起こし、血なまぐさい戦いまで引き起こした。しかし、村の中での入会利用は、現代の我々が想像する以上に民主的かつ平等であった。それは、対外的には非常に厳しく対応したため…

人手の入らぬ土地はない

自然保護のガーデニング15 人手の入らぬ土地はない シーボルトは、「五月は、若々しい緑にもえて若いムギが丘をなした畑で希望にみちて立ち上がり、ほんの最近耕したばかりの畑を黄金の縁で飾っていた早熟のナタネは、色あせて重い茎を垂れる。勤勉な農夫は…

世界一美しい江戸の自然

自然保護のガーデニング14 世界一美しい江戸の自然 幕末に訪れたスイス領事のルドルフ・リンダウは、江戸の町が数多くの公園や庭園で埋め尽くされているため、遠くから見ると無限に広がる一つの公園のような感じを受けるという見方を示した。いわく「江戸は…

ガーデニングでつくられた自然

自然保護のガーデニング13 ガーデニングでつくられた自然 江戸は、当初から豊かな自然に恵まれていたのだろうか。家康が入国した当時は、城の東側一帯に潮のつかる低湿地が広がり、西南側に広漠とした葦原があったという記述がある。この描写には、多少、誇…

自然保護の研究を問う

自然保護のガーデニング12 2002年8月2日発行『週刊朝日』-「新書漂流29」の永江朗氏の書評を示します。 「日常的に具体的な自然に触れていない人」が圧倒的に増えてしまった日本。そのような中で 「日常的に具体的な自然に触れていない人が、自然保護を…

望まれる「わかりやすい自然」

自然保護のガーデニング11 望まれる「わかりやすい自然」 1993年、世界遺産に登録された白神山地のブナ林を見るために、秋田県の八森町側から入った。林道を進めど進めどなお、スギ林が続き、なかなか白神山地のブナ林に着かない。山の山頂部、尾根近くに…

自然破壊を黙認した学者たち

自然保護のガーデニング10 自然保護に関心のある方には、ぜひ『天神崎』を読んでいただきたい。その『天神崎』の著者、中村豊秀氏との話で、意気投合したのは自然保護団体と学者についてである。『自然保護のガーデニング』は「自然保護団体の限界」の中で、…

天神崎ナショナルトラストの嘘と実

自然保護のガーデニング9 天神崎ナショナルトラストの嘘と実 1974年頃から1985年頃にかけて、マスコミを賑わせた和歌山県・天神崎のナショナル・トラスト運動について、皆さんはどの程度ご存じだろうか。この運動について作家の中村豊秀氏は『天神崎』(国…

自然保護のむずかしさ

自然保護のガーデニング8 自然保護のむずかしさ 尾瀬は日本の自然保護問題を象徴する場所である。戦前戦後にかけてのダム開発、その後の自動車道路観光開発、そして現在進みつつある過剰利用など、それぞれの時代の社会的な背景を如実に反映している。ここ…

必要なのは持続的なふれあい

自然保護のガーデニング7 ・必要なのは持続的なふれあい 自然を大事にしようとか、保護しようとする気になるには、自然に自分から接しようとすることと、自然とのふれあいを持続させることが重要である。気まぐれや、他人から言われて自然と親しんだり、ま…

混乱している自然とのふれあい

自然保護のガーデニング6 混乱している自然とのふれあい 自然とのふれあいは、国をはじめとして学校や地域でも積極的に進めようとしている。とはいえ、都会に住む人々にとって、山や海のような自然の豊かな地域に出かけることは、月に一回もあればいいほう…

長野冬季オリンピック滑降競技場設営問題

自然保護のガーデニング5 長野冬季オリンピック滑降競技場設営問題 自然保護は開発反対運動の手段に使われることがある。場合によっては、面子を立てるために一応自然保護を訴え、保護の困難さをほのめかし、開発してしまうようなケースもある。これも、対…

・都市の自然はつくりもの

自然保護のガーデニング4 都市の自然はつくりもの 「都市の自然」という表現自体、ちょつと変だと思うが、都市の自然は人間の手によって造成されたり、管理されてきたと言っても過言ではない。東京についてみれば、戦前までは江戸時代とほぼ同じような生物…

・ドングリ作戦

自然保護のガーデニング3 ドングリ作戦 皆さんも聞いたことがあるかもしれないが、山に落ちているドングリを拾い、空き地に蒔き、郷土の自然の森ををつくろうという活動がある。これは、ドングリ作戦、ドングリコロジーとも言われ、誰にでもわかりやすく、…

マスコミ主導の自然保護

自然保護のガーデニング 2 マスコミ主導の自然保護 自然保護が人々に浸透していくのは、四日市や水俣などの公害問題がマスコミを賑わし、都市公害による被害が人々に知らされていくのとほぼ時を同じくしている。都内でも公害病認定患者が二千人を超え、その…

自然保護のガーデニング ・自然と親しむには

自然保護のガーデニング 自然保護とガーデニング、一見、関連性の薄い活動に見えるかもしれないが、根っこの部分では間違いなくつながっている。との思いから書いた「自然保護のガーデニング」(中公新書ラクレ)、刊行されてからもう10年以上も経ってしまっ…